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1: 2021/07/31(土) 00:43:02.19
世界最大の電池メーカーである中国CATL(Contemporary Amperex Technology Co Ltd、寧徳時代新能源科技)は2021年7月29日、中国時間の15:30(日本時間16:30)に、ナトリウムイオン電池(NIB)の商用化を開始するとオンラインで発表した。

今回の発表でCATLがアピールしたNIBの特徴は、(1)低温耐性の高さ、(2)急速充放電性能の高さ、(3)環境適合性の高さの3つである。

CATLによれば、開発した第1世代のNIBセルの重量エネルギー密度は160Wh/kgだという。
3元系リチウムイオン電池(LIB)が同240~270Wh/kg、CATLの主力製品であるリン酸鉄(LFP)系LIBが同180~200Wh/kgであることに対して、かなり低い値である。

一方、急速充放電性能は一般的なLIBより高く、15分で80%以上を充電できるとする。加えて、セ氏-20度の低温環境でも定格容量の90%を利用できるという。さらにはたとえセ氏-40度といった極寒の環境でも電池として動作するとした。

CATLはこの低温耐性の高さを生かして、EV向け蓄電池をNIBとLIBのハイブリッド構造にする構想を明らかにした。
両電池を並列に接続することで、極低温時にLIBが動作しなくなってもNIBは動作し、走行を続けられるというわけだ。

ただし、今回、充放電サイクル寿命などは明らかにしなかった。また、NIBの量産規模なども発表していない。

既に次世代のNIBについても開発中で、重量エネルギー密度200Wh/kg超の実現が見えているという。

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2021.07.29
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/10895/


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Source: 理系にゅーす