問題はオーストラリアにとどまらず、隣国ニュージーランドでも、環境保護を訴える著名活動家が野良猫の管理や駆除を提言した。
オーストラリアに猫を初めて持ち込んだのは、17世紀の欧州からの入植者だったと思われる。以来、猫の数は激増し全土に広がっている。
飼い主のいない野良猫は野生生物を餌にして生き延びる。絶滅危惧種に詳しいグレゴリー・アンドルーズ氏が地元紙シドニー・モーニング・ヘラルドに語ったところによると、野良猫が一因となって、これまでに哺乳類20種が絶滅に追い込まれ、野良猫はオーストラリアの固有種を脅かす最大の脅威になっているという。
同国にとってこの意味は重大だ。オーストラリア大陸にしか生息しない固有種は、哺乳類の推定80%、鳥類の45%を占める。
しかしそうした固有種は野良猫にとって格好の獲物になる。同国環境エネルギー省は、科学的な根拠のある数字として、猫の獲物になる固有種の野鳥は全土で1日当たり100万羽以上、爬虫(はちゅう)類は170万匹以上と推計する。
哺乳類も、絶滅の恐れがある種に分類されたフサオネズミや、ネズミのような姿をしたキンコミミバンディクートなどの固有種が、猫によって脅かされている。
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https://www.cnn.co.jp/storage/2019/04/29/0ce687281b41e161d992f174f57a0d4c/t/768/432/d/scary-cat-super-169.jpg
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/04/29/023a5ce4cded505ab759ff994fce4c40/bettong-super-169.jpg
https://www.cnn.co.jp/storage/2019/04/29/e8657538ed4974c26a652489ed760ef1/t/768/432/d/kiwi-bird-super-169.jpg
引用元: ・【生態系】野良猫200万匹の駆除、オーストラリアが目指す理由[04/29]
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Source: 理系にゅーす