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1: 2021/12/16(木) 11:47:25.50
プレジデントオンライン 12/16(木) 11:16

日照時間の少ない冬に、不足しやすい栄養素がある。ビタミンDだ。産業医の池井佑丞さんは「日本のすべての年代において、ビタミンDが不足しているという調査結果がある。日光浴と食事の両方から摂取する必要がある」という――。

■日照時間が短い冬は「ビタミンD」が不足する

 12月に入り、寒さが厳しくなってきました。日も短くなり、仕事を終えて退社した時には外が真っ暗になっているという方も多いのではないかと思います。

 日照時間が短い冬は、ビタミンD不足に注意する必要があることをご存じでしょうか。

 これはビタミンDが食事によって摂取されるだけでなく、日光の紫外線によっても生成されることによります。

 日本におけるある調査では、対象者中ビタミンDが不足・欠乏している人(血中濃度が30ng/ml未満)の数は約8割に達し、すべての年代において不足の状態にあることが分かっています。(>>1)また、日照時間の短い時季にはそうでない時季に比べて血中ビタミンD濃度が低下することも分かっています(>>2)。これから先の冬場は日光を浴びることのできる時間がどうしても減ってしまいますので、食事で補うなど、他の季節に比べてさらなる配慮が必要となるのです。

■カルシウム吸収、免疫力、筋肉や神経の働きにも影響

 「ビタミン」が体に必要なことは分かっていても、不足した場合にどんな影響があるかをご存じの方は少ないかと思います。

 ヒトの体に必要なビタミンは13種類あり、大きくは油に溶けやすい脂溶性ビタミンと水に溶けやすい水溶性ビタミンに分けられます。ビタミンDとは脂溶性ビタミンのひとつで、D2~D7の6種類があります。そのうち人体に特に必要とされるのが、きのこなどの植物由来のビタミンD2(エルゴカルシフェロール)と魚類の肝臓や魚肉、卵黄など動物性由来のビタミンD3(コレカルシフェロール)です。

 ビタミンDは、骨の形成や成長に重要なカルシウムとリンの吸収のために必須の存在です。また、免疫力を高める働きもあることが分かっています。さらには、骨の形成に関わるだけでなく血液や筋肉中のカルシウム濃度を調整する役割も持っており、筋肉や神経の働きにも重要であることが分かっています。

 このような働きを担うビタミンDが不足すると、何が起きるでしょうか。

 ひとつには、カルシウムを十分に吸収できなくなることにより、皮膚の乾燥や爪がもろくなるほか、低カルシウム血症といって、症状としては背中や足に強い痛みを伴うけいれんが起こりやすくなります。記憶障害や抑うつ症状などの精神的な症状が出ることもありますし、重度の場合には全身のけいれんを起こして意識を失ったり、呼吸困難に陥ったりするケースもあります。

■骨粗しょう症のリスクが高まる

 また、ビタミンDの不足が骨の形成に影響を及ぼすことは想像に難くないでしょう。骨はコラーゲンでできた土台にリン酸カルシウムが沈着(石灰化)して形成されるため、ビタミンDが欠乏すると石灰化がうまく進まず、小児ではくる病、成人では骨軟化症となる可能性があります。また、欠乏まではいかなくとも不足することで、骨粗しょう症や骨折のリスクが高まります。それぞれ説明しましょう。

 くる病

 子供の時にカルシウム・リンが骨に沈着(石灰化)する量が少ないために、骨が弱くなる病気です。骨が弱く軟らかくなることで正常に成長しなくなります。そのため、足が曲がってO脚やX脚になる、身長が伸びにくい、などの症状が出ることがあります。

 骨軟化症

 骨が成長した後の成人に起こる病気です。くる病と同じく骨や軟骨の石灰化がうまくできていない骨の割合が増えることで起こります。

 骨が軟らかいままになり、骨の痛み・骨折、筋力低下などの症状が出ることがあります。

■摂りすぎると「高カルシウム血症」や「腎障害」の危険

 ここまででビタミンD不足の怖さはよくお分かりいただけたと思います。もともと不足しがちな栄養素であるため積極的に確保することをお考えいただきたいですが、実はビタミンDは摂りすぎた場合にも悪影響があることが分かっています。

※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc7cc25c2fe4608d12f95693fceaf3c10e4c25f2


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Source: 理系にゅーす