japan_character3_kantou7__kanagawa
1: 2020/09/23(水) 14:24:35.21

「湘南って、どこからどこまでなんですか?」。デスクに問われてはたと迷った。新型コロナウイルスの感染拡大で、神奈川県内の海水浴場がこの夏は開設するのか注目されていたころだ。

 私は生粋の神奈川人。答えられねば沽券(こけん)に関わる。だが、湘南がどこまでなんて突き詰めたことがない。しばし黙考した末「茅ケ崎市から葉山町まで」と答えた。

 そのとき頭に浮かんだのは、映画「波の数だけ抱きしめて」(1991年)だった。主要登場人物は湘南の大学生4人。茅ケ崎市でミニFM局を運営している。夢は湘南じゅうに放送を飛ばすこと。ミニFMの電波は半径200~300メートルしか届かないが、中継局を置いてリレー方式で放送範囲を広げようと試みる。そのゴールが葉山町の森戸海岸なのだ。

 きっぱりと答えておきながら、個人的思い入れを根拠にした後ろめたさがあった。そもそも正解を知らない。

 県がすすめるプロジェクト「かながわシープロジェクト Feel SHONAN」のホームページによれば、相模湾沿いの13市町をSHONANと呼ぶらしい。うち「湘南地域」は藤沢市から二宮町までの3市2町。一方、自動車の湘南ナンバーエリアには山北町など海のない自治体が含まれる。ネット上に目を向けるとどこそこが入る、入らないで論争が……。

 ブランド力があるだけに、それぞれの都合に合わせた解釈が生まれたということか。

 湘南とは切っても切れない海水浴場は結局開かれず、2020年の夏はすぎた。【岩崎信道】

https://mainichi.jp/articles/20200923/k00/00m/040/029000c
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/09/23/20200923ddlk14040283000p/0c8.jpg

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Source: 理系にゅーす