1日1錠のアスピリンは、心臓発作や脳梗塞(のうこうそく)の発症後に有効だと立証されている。しかし今回の治験では、70歳超の健康な人にとって日常的なアスピリン服用は特に効能がないことに加え、危険な内出血を引き起こす可能性が高まることが分かったという。
16日付の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)」に掲載された調査報告について、多くの専門家は重要な内容だと評価し、人が自己判断でアスピリンを常用するのは危険だと警告している。
心臓発作や脳卒中を発症した人に、血栓形成抑制作用のあるアスピリンを処方することは、再発防止方法として広く定着している。
これに加えて、予防策として健康な人もアスピリンの常用を勧められることがあるほか、がん発生を抑える効果があるかどうかの研究も続いている。
しかし、アスピリンの効能を調べる調査の大半は中年期の人を対象に実施されたもので、加齢が進むと副作用の危険が高まることを示す証拠が増えつつある。
■「メリットなし」
調査は、米国とオーストラリアに住む、心臓病歴のない健康な70歳超の1万9114人を対象に行われた。
半数の人が低用量のアスピリンを5年間、服用した。
NEJMに掲載された論文3本によると、アスピリンを常用しても心臓病の発症リスクは下がらず、それ以外の効能も認められなかった。
その一方で、重篤な腹部内出血の症例は増加した。
続きはソースで
(英語記事 ’Aspirin-a-day risky in old age’ – major study)
https://www.bbc.com/news/health-45511362
https://ichef.bbci.co.uk/news/660/cpsprodpb/17EA1/production/_103435979_gettyimages-930899666.jpg
引用元: ・【医学】毎日アスピリン1錠……は高齢者には危険=調査報告[09/17]
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Source: 理系にゅーす