小池知事は8日、「新年度から対面という話があるが、改めてオンライン授業の導入など感染防止対策の要請を各大学に行っていく」と述べた。
一方、萩生田氏は会見で「大学の感染事例の多くが授業中ではなく、放課後の飲み会、部活動などの課外活動」と指摘。「1年間、学生は学校に行けなくて本当に苦労した。対面とオンラインはハイブリッドで対応していただくよう引き続きお願いしたい」と話した。ただ、学生が過密状態で受講している大学もあるとし、「感染対策を全くやらないで(対面授業の)再開を望んでいるわけではない」と付け加えた。
このやりとりに、中央大3年の女性(21)は「感染に注意して生活しているのに、学生ばかり制限されるのは違う気がする。何のために高い学費を払っているのか」と不満そう。東京大4年の男性(23)は「オンラインのメリットもあるが、1、2年生は人間関係がつくれず、かわいそうだ」。上智大4年の男性(23)は「キャンパスに行ってこそ出会いがある。来週から始まる授業がオンラインだけになったら残念」と話す。
娘が都内の私立大2年という女性(50)は「去年の前期は娘が部屋に閉じこもり、本当につらそうだった。大学はいろいろな人と交流して世界を広げる場所。できるだけ対面授業を行ってほしい」と求めた。
対面授業7割を目指す早稲田大の担当者は「都からの要請内容を精査し、大学として対応が必要であれば検討する。対面授業については、感染状況を注視し、さまざまな観点から対策の強化を検討することになると思う」としている。(土門哲雄)
東京新聞 2021年4月9日 19時48分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/96917
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Source: 理系にゅーす