1: 2019/03/28(木) 07:19:11.82 ID:CAP_USER
インフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」を投与されたA香港型のインフルエンザ患者30人を調べたところ、70%余りに当たる22人から、この薬が効きにくい耐性ウイルスが検出されたことが国立感染症研究所の調査で分かりました。調査件数は多くないものの、専門家は現在のような使用を続けると、耐性ウイルスが広がるおそれがあるとして使用基準を見直すべきだと指摘しています。

塩野義製薬が「ゾフルーザ」という名称で製品化している「バロキサビル マルボキシル」は、去年3月から販売が始まった新しいタイプのインフルエンザ治療薬です。

1回の投与で効果が期待できるとされ、今月上旬までの5か月余りの出荷量は560万人分余りと、インフルエンザ治療薬として今シーズン最も多く使われたとみられています。

国立感染症研究所の今月18日までの分析では、ゾフルーザが投与されたA香港型のインフルエンザ患者30人のうち、22人から耐性ウイルスが検出され、調査件数は多くないものの、その割合は73%に上ることが分かりました。

また、ゾフルーザを服用していない83人の患者のうち、3人から耐性ウイルスが検出され、国立感染症研究所は、耐性ウイルスがヒトからヒトに感染した可能性があるとしています。

日本感染症学会、インフルエンザ委員会の委員で、けいゆう病院の菅谷憲夫医師は、現在のような使用を続けると耐性ウイルスが広がるおそれがあると指摘したうえで、「ゾフルーザは患者が重症化した時などに効果が高いと考えられ、通常の患者への処方は制限するなど、使用する基準を見直すべきだ」と指摘しています。

調査結果について塩野義製薬は「われわれが行った調査ではなくコメントする立場にないが、ゾフルーザを使うと薬が効きにくいウイルスが出ることは認識しており、会社としても、そうしたウイルスが出る割合やどれくらい別の人に感染するのかなどデータの収集と解析に取り組んでいる。情報がまとまり次第、速やかに結果を公表していきたい」とコメントしています。

■患者を診察した診療所では

東京 足立区にある和田小児科医院では、例年と同じように多くのインフルエンザになった子どもたちが受診しました。

この診療所では今シーズンからゾフルーザの使用を始めたということで、ぜんそくなど持病があり、吸入する薬が使用できない患者や、ゾフルーザの投与を希望した患者の合わせて34人に対してゾフルーザを投与したということです。

その結果、ほとんどの患者は投与して1日以内に熱が下がるなど、比較的高い効果がみられた一方で、投与後に再び発熱を訴えた患者が2人いたということです。

このうち、11歳の男の子は、ことし1月中旬に39度4分の熱が出て受診し、インフルエンザと診断されました。ぜんそくがあったため、ゾフルーザを投与したところ翌日には平熱まで下がりましたが、3日後に再び37度8分の熱が出て、その後、回復しました。

薬が効きにくいと感じたということで、診療所の医師はゾフルーザの投与によって耐性ウイルスが出た可能性が否定できないと考えています。

和田小児科医院の和田紀之院長は「ゾフルーザは1回投与で効果があるというすぐれた特徴があり、使いやすく、すばらしい薬だと思う。一方で、耐性ウイルスが出やすい傾向があることは聞いていたため、誰にでも投与することは避けていた。投与したあとに異変がないか、経過をしっかりと観察することが大切だと感じた」と話しています。

■インフルエンザ治療薬の現状

国内でインフルエンザの治療に使われる薬は、ゾフルーザを含めて主に5種類あります。

近年、多く使われてきたタミフルは、1日2回、5日間服用します。

リレンザとイナビルは粉末の薬剤を口から吸入するタイプで、リレンザは1日2回で5日間、イナビルは1回、吸い込みます。

ラピアクタは点滴薬で、血管に点滴で投与します。

これら4種類はいずれも、インフルエンザウイルスが増えたあと、細胞の外に放出されるのを妨げることで治します。

そして、塩野義製薬が新たに開発したゾフルーザは、去年の秋からことしにかけてのインフルエンザのシーズンで初めて本格的に使用されました。

ゾフルーザは、錠剤を1回服用することで効果が出るとされ、ほかの薬とは作用のメカニズムが異なり、ウイルスの増殖を抑えるとされています。

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190327/k10011863181000.html 

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引用元: ・【医療】インフルの治療薬「ゾフルーザ」患者の70%余から耐性ウイルス[03/27]


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Source: 理系にゅーす