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1: 2021/09/15(水) 17:39:53.67
[2021/09/14 08:22]

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https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000228800.html

 捨てられてしまう廃材と水だけで新しいエネルギーを作りだすという注目の研究が行われています。

 見慣れない機材を積んだバイク。水素を使った燃料電池で走っています。

 このタンクの中で水素を発生させているのですが、そのもとになっているのは、なんとアルミニウムと水だけ。

 福岡工業大学工学部電気工学科・高原健爾教授:「水だけで水素が出てくるというのが特徴の一つだと思います」

 福岡工業大学の高原教授の研究室では、アルミニウムの削りくずを加工して再利用し、水素を抽出する技術を研究しています。

 ここで水素の抽出に使われているのは、アルミニウムの廃材。これらは工場で金属の部品などを作る際に大量に出るものです。

 このアルミを細かくすりつぶして水の中に入れると、出てきたのは大量の泡。これが水素です。

 通常、アルミは酸化した膜で覆われていて、水に入れても反応しません。

 しかし、高原研究室の技術で、非常に小さな粒子にすることでアルミが水に反応し、水素が発生します。

 現在は、アルミ1グラムからおよそ1リットルの水素を作ることが出来るということです。

 高原教授は、軽くて安全に持ち運べるこのアルミの粉末を使った技術が、災害時などに役立つエネルギー源になることを期待しています。

 福岡工業大学工学部電気工学科・高原健爾教授:「最近、水害が特に多いですよね。そういう水をドボドボッと入れると、水素がブクブクッと出て、情報機器の電源として使えるとか」

 ごみとなる廃材と水から新しいエネルギーを。まるでSF映画のような驚きの研究ですが、実用化に向けては課題も多いと言います。

 福岡工業大学工学部電気工学科・高原健爾教授:「アルミを精製するのに、ものすごく電力を食ってしまう。(アルミを)加工をして水素発生器に用いることがペイするのかとか、環境にやさしいのかという問題がある」

 未来のエネルギー源の生成に、更なる効率化を目指して研究を続ける高原教授。研究に参加する学生たちもやりがいを感じています。

 福岡工業大学4年・前田諭来さん:「注目されているエネルギーについて、研究や学習をしていけるのはすごく楽しい」

 福岡工業大学4年・前田海帆さん:「水素は化石燃料が不足する中で大事になると思うので、今の研究はとてもやりがいを持って取り組んでいます」


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Source: 理系にゅーす