1: 2019/03/19(火) 14:55:22.65 ID:CAP_USER
人の歯は生涯の間、壊れずに食べ物を砕き続けることができる「自然のエンジニアリングのたまもの」というべき優れたもの。しかし一方で、親知らずに苦しめられたり、上の歯が出ていたり、歯が数本だけゆがんでいたりなど、歯に関する問題が多いのも事実です。これはあたかも、人間のあごに対して歯が大きすぎるために生じた問題に見えますが、実は問題はむしろ顎のサイズにあります。なぜ歯の問題を解決するための矯正が最善の方法ではないのか、ヒトの進化という側面から、古人類学者であり進化生物学者のピーター・アンガー氏が答えています。
https://i.gzn.jp/img/2019/03/19/teeth-and-jaw/00.jpg

It’s not that your teeth are too big: your jaw is too small | Aeon Ideas
https://aeon.co/ideas/its-not-that-your-teeth-are-too-big-your-jaw-is-too-small

人間以外の動物はまっすぐに並んだ歯を持っている傾向にあります。これはヒト族の祖先も同じですが、狩猟採集生活とはかけ離れた生活を送る現代人は、この限りではありません。一方、現代でも狩猟や採集をして暮らすタンザニアのハッザ族は興味深いことに、都市生活を営む現代人と歯の様子が異なるとのこと。例えば、私たちの多くは親知らずを含めて上下16本ずつの歯を持ちますが、ハッザ族は上下20本ずつの歯を持ちます。そして上下の歯のかみ合わせは完璧で、美しい歯並びを持つそうです。つまりハッザ族の歯は、ヒトの祖先やサル、類人猿たちと同様に、顎の形と完璧に合致しているのです。

ではなぜ都市で暮らす現代人の歯がこんなにも問題を抱えているのかというと、これは歯に問題があるのではなく、顎が小さすぎるということが理由。人間の歯は固いエナメルで覆われていますが、このエナメルを作る細胞は、歯が生え出た時には死んでしまいます。歯のサイズや形は遺伝的にプログラミングされているものであり、口の状態に合わせて後から歯を作り出すということはできないのです。

一方であごのサイズは遺伝と環境の両方によって決まります。特にあごの成長は特に子ども時代の環境に影響を受け、使われる頻度が多いほど成長します。

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GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20190319-teeth-and-jaw/

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引用元: ・【歯学】よい歯並びのために重要なのは「歯の矯正」ではない[03/19]


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Source: 理系にゅーす