1: 2018/06/10(日) 11:45:42.38 ID:CAP_USER
■吉川ミッションマネジャーら会見「イオンエンジン」自画自賛

 「ついに到着の日付が入った。いよいよ近づいてきた」。
7日に開かれた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」に関する記者説明会で、吉川真・はやぶさ2ミッションマネジャーは資料の説明をしながらこう切り出した。
はやぶさ2は小惑星リュウグウに6月27日ごろ到着する。
はやぶさ2をリュウグウ近傍まで導いた主エンジン「イオンエンジン」について、担当する西山和孝・JAXA准教授は「もはやイオンエンジンの実験ミッションではなく、与えられた計画通りにリュウグウへ到着することが求められていた。
自画自賛になるが、初号機(はやぶさ)に比べると極めて安定した運転ができた」と語った。

 イオンエンジンは、電子レンジでおなじみのマイクロ波を使って燃料のキセノンガスを加熱し、イオンと呼ばれる電気を帯びた粒子にしたものを静電気の力ではじき飛ばして、その反動で進む仕組みだ。
4台あるエンジンのうち3台動かしても1円玉3枚を動かせる程度の小さな力だが、摩擦も空気抵抗もない宇宙で噴き続けることによって加速が可能になる。
はやぶさ2は2016年3月以降、3回の連続運転に挑み、計6515時間を計画通りに噴射できた。
最後の3~4週間は、1台あたり10ミリニュートンというエンジンが出せる最大レベルの性能を達成でき、連続運転終了が予定された6月5日から2日前倒しになったという。

 先代のはやぶさのイオンエンジンは、往復で当時世界最長となる2万5590時間の運転を達成したが、打ち上げ直後に4台あるエンジンのうち1台が故障。
また、国内で初めて開発して宇宙へ打ち上げたイオンエンジンだったため、少しでも問題があれば運転が止まるようにエンジンにかかわる数値の基準を極めて厳格に設定した。
その結果、自動停止は往復で68回に上り、常にイオンエンジンを見守っている状況だったという。
さらに、地球への帰還直前には、運転に不可欠の装置が寿命を迎え、すべてのエンジンが動かなくなる絶体絶命の危機に陥った。
はやぶさ2はそれらの経験を教訓とし、不具合が起きた装置の徹底した改良に取り組むとともに、基準に余裕を持たせて必要以上の停止を防ぐなど運転方法も効率化した。

 はやぶさ2は、往路のイオンエンジンの自動停止は4回で済んだ。
はやぶさは376時間に1回止まるペースだったが、はやぶさ2は1629時間に1回と、極めて安定した運転になっている。また、地上のアンテナで探査機を追う時間、つまり探査機を「見守る」時間も短くした。西山さんは「はやぶさの経験値が増え、順調な運転ができたと思う。
プロジェクトチームの中でも評価された。
また、はやぶさのエンジン運転中は毎日7~8時間かけて追跡していたが、はやぶさ2は週1回、8時間程度かけて1週間分の計画を登録し、それ以外の日は追跡を1日4時間の『半パス』とするなど、運用の時間短縮が可能になった」と説明した。

続きはソースで

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/06/09/20180609k0000m040133000p/6.jpg

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180609/k00/00m/040/129000c

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引用元: ・【宇宙開発】はやぶさ2「極めて安定した運転」初号機を上回る[06/09]


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Source: 理系にゅーす
はやぶさ2「極めて安定した運転」初号機を上回る