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1: 2021/10/09(土) 13:29:07.08
FNNプライムオンライン 10/9(土) 11:42

町工場が本気で作ったのは、おにぎりの“具”を抜くためのマシン。それがモノづくりのプロたちが「自社技術を駆使して作ったくだらないもの」を競うコンテストで優勝した。
注目を集めたのは、製缶・鈑金業を営む「千成工業」(愛知・小牧市)。

従業員数13人のこの町工場が開発したのが「グナッシ~」というマシン。おにぎりの具を抜くための機械で、それもコンビニおにぎり向けだという。名前は「具なし」というだじゃれだ。

使い方を簡単に説明すると、グナッシ~は上型と下型に分かれていて、まずは三角形の下型におにぎりをはめ込む。おにぎりが切れやすいよう、上型と下型には刃が付いている。

そして気持ちの準備ができたら、上型をあてて突起した中心部をプッシュ!

すると、上型と下型でおにぎりが挟まれ、刃でくりぬかれた具の部分が下に落ちる仕組みだ。

おにぎりのためにここまでする?と思うかもしれないが、これは、モノづくりのプロが「くだらなくて笑えてしまう一品」を本気で作り、出来栄えを競うコンテスト「くだらないものグランプリ」のために作られたもの。

このコンテストは2021年が第2回の開催で、19の企業がエントリー。千成工業は事前投票と10月2日の決戦投票の合計で、トップとなる793ポイントを獲得し、優勝に輝いたのだ。

優勝はお見事だが、コンビニおにぎりの具がいらないなら、塩おにぎりか、最初から好きな具のものを買えばいいのでは?という野暮な指摘もしたくなる。そして、町工場の技術はどのあたりにいかされているのか。千成工業に話を聞くと、意外なストーリーが明らかになった。

梅が「食べられない」社員が救世主に
――くだらないものグランプリへの出場を決めた経緯を教えて。

第1回大会に出場した企業から話を聞いて、出たいと思いました。出場を決めたのは2021年2月ごろですが、その時は構想が全くありませんでした。企画会議もしましたが、くだらないものの定義が分からなくて。「真剣に考えるとくだらなくない…」と案が出なかったのです。

――おにぎりから具を抜こうと思ったのはなぜ?

おにぎりの話が出たのが7月ごろです。うちの会社は残業をするとき、社長がコンビニおにぎりやパンを買ってきてくれるのですが、種類がバラバラで選ぶのは早いもの勝ちです。その時は梅のおにぎりが残ってしまい、梅が苦手なある社員が「食べられない」と話しました。

それを聞いた他の社員が「じゃあ具を抜いてしまえばいい」となり、その話が盛り上がったのでノリで「それがくだらないものでいいじゃないか」となりました。これがきっかけです。

――グナッシ~の仕組みはどうなっている?

簡単に言うとプレスですね。上型と下型があり、三角形状に刃が付いています。上型を打ち抜くように押し当てると、具がある部分を抜かれます。

町工場の技術も生かされている
――グナッシ~の製造工程とこだわりを教えて。

製造工程は設計後、金属の板をレーザー加工機で切り抜き、曲げたりしていきます。その板をレーザー溶接機でつなげていきます。部品としてはバネや刃があり、バネはホームセンターで買いましたが、刃は鉄板を研いで作りました。

こだわったところはきれいに抜くことですね。具だけを抜いてかつ、おにぎりがきれいに見えるように上型と下型の隙間を減らしたりしました。5~6個の試作を重ねて、完成したのは本番(10月2日)の1、2日前です。

――千成工業の技術を生かしたところはある?

普段の業務でレーザー溶接機を使っていますが、グナッシ~の製作にも役立ちました。レーザー溶接機はひずみを極力少なくしつつ、金属の板を溶接できます。ひずみを少なくすることで上型と下型の固定がうまくいき、おにぎりの中心をきれいに切れるようにできました。

――製造コストはどれくらいかかった?

公表はしていませんが結構な値段です。試作品のためにおにぎりを毎日20個以上試し、みんなで食べる日々も続きました。おにぎり1つ120円だとしても…。おにぎりを食べすぎて体重が5キロ増え、家でご飯を食べられない社員もいました。

※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f0fcb5fa3853246c02373f44a5931e1039e3960
https://i.imgur.com/fqPaOqT.jpg


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Source: 理系にゅーす