banana_tatakiuri
1: 2021/12/29(水) 19:11:57.21
編集委員・小泉信一2021年12月29日 12時19分

 【群馬】芸や口上を披露して稼ぎを得る露天商「香具師(やし)」。寺社の縁日や祭りの花形だったが、最近はお好み焼きなど食べ物を扱う露店が多くなり、姿を見かけることはめっきり減った。コロナ禍の影響もあり、廃業するケースも相次いでいる。怪しげながらも、どこか郷愁を誘う人たち。正月の風物詩は消えてしまうのか。

 「日常から逸脱した世界が俺たちの商売の魅力。窮屈な管理社会とは対極だ」

 そう語っていたのは埼玉県に住むあめ細工師・坂入尚文さん(74)。香具師の世界に入ったのは30代のとき。「三寸(さんずん)」と呼ばれる屋台道具とネタ(商品)をトラックに積み、北海道や関東各県で商売をしていた。

 「群馬は伝統的に香具師の稼業が盛んな土地柄。特に江戸時代から続く『前橋初市まつり(毎年1月9日)』は、だるまなどの縁起物の露店も多く出るので、いい稼ぎ場だった」

七五調の節をつけ「サァサァ買うた、サァ買うた」
 市中心部を走る国道50号は車両の通行が禁止される。坂入さんによると、国道に露店が並ぶ祭りは全国的にも珍しい。だが30年前には約1300軒あった露店も年々減少。コロナに見舞われた今年1月9日は、会場を前橋八幡宮(本町2丁目)の周辺に限定して露店も20店ほどになった。「人が集まらないのだから、もう商売はできないよ」と関係者はぼやく。

 坂入さんもコロナ禍の影響でこの2年近く商売をしていない。「年金で何とか食いつないでいるが、行方不明になった仲間も多い。携帯電話すら通じないよ」

 香具師は、とかく天候に左右されがち。雨が降れば雨に泣き、風が吹けば風に泣く。ショバ代(場所を借りる費用)や電気代、駐車場代など必要経費もかかる。「コロナ禍で休業しても補償金はもらえない。行政当局にとって香具師というのは公的に認めにくい存在なんだね。俺たちがいるからこそ祭りの雰囲気が盛り上がるのに……」と坂入さんは不満を訴える。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://www.asahi.com/sp/articles/ASPDX6WYMPDNUHNB012.html


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Source: 理系にゅーす