現代人の便利な生活を支える科学技術は日進月歩で進化しており、また人々の知能指数(IQ)テストのスコアは年々向上しているとの研究結果があることから、「人類は世代を経るごとに賢くなっている」と考える人もいるかもしれません。
人々のIQが年々上がっているメカニズムや「人類は本当に賢くなっているのか?」という疑問について、スコットランド・アバディーン大学の研究者らが解説しました。
IQ tests: are humans getting smarter?
https://theconversation.com/iq-tests-are-humans-getting-smarter-158837
アバディーン大学で神経学などの講師を務めているロジャー・スタッフ氏とローレンス・ウォーリー氏らによると、20世紀を通して世界的なIQテストの平均点は10年ごとに3ポイントの割合で上昇し続けたとのこと。
この現象は、IQ研究の第一人者だったジェームズ・フリンにちなんで「フリン効果」と呼ばれています。
「10年で3ポイントずつIQが上昇している」と聞くと「人類は賢くなり続けている」と思えますが、多くの研究者は、「フリン効果は健康・栄養状態・教育・労働環境などの改善や技術の進歩が要因になっている」と考えています。
例えば、経済的な発展が遅れているサハラ砂漠以南のアフリカ諸国を対象とした研究では、フリン効果は観察されませんでした。
この研究結果から、スタッフ氏らは「生活環境が大幅に改善されなければ、IQテストの結果も大幅に上昇しません」と指摘しました。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
Gigazine 2021年05月07日 21時00分
https://gigazine.net/news/20210507-iq-humans-smarter/
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Source: 理系にゅーす