入植してきた清教徒たちはこれを「イナゴ」と呼んだ。旧約聖書に書かれている災いの一つ、イナゴの大群が現代によみがえったのではと考えたからだ。
だが、この昆虫はイナゴではなく、セミだった。13年ごと、または17年ごとに大量発生する「周期ゼミ」に関する最初の記録だったのだ。
周期ゼミは全部で7種、米国中西部と東海岸に生息してする。今年もまた、数兆匹ものセミたちが一斉に地上に現れ、木々を覆い尽くし、交尾相手を求めて騒々しい鳴き声をたてることだろう。
1エーカー(約4000平方メートル)の森に150万匹ものセミが発生する。ロックウッド氏によると、今年の夏は数兆匹が発生するという予測まである。
1962年の研究では、森のなかのある特定の場所に占めるセミの総生物量(バイオマス、総重量)は、同じ面積の牧草地が支えられる牛の生物量を上回ると推定。
この論文の中で著者は「自然条件化における陸生動物の記録としては最大」と述べている。
2021.05.13
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/21/051200029
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/21/051200029/01.jpg
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/21/051200029/02.jpg
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/21/051200029/03.jpg
https://cdn-natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/stories/21/051200029/04.jpg
続きを読む
Source: 理系にゅーす