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1: 2021/10/06(水) 23:27:50.65
https://news.yahoo.co.jp/articles/46cd274f7c3a5032a8001f18b2b3816def74b783
マリー・アントワネットが恋人に宛てたものとされる手紙の伏字部分が、X線分析によってベールを脱ぐこととなった。

今回の研究を行ったフランスの機関、Centre de Recherche sur la Conservation(CRC)は、この手紙について、
「国家機密なのか、脱出計画なのか、または王室の恋愛事情を書いたものなのか。この機密性の高いコンテンツは、150年もの間歴史家を困惑させてきた」と述べている。

手紙は、当時のフランス王妃、マリー・アントワネットが、フランス革命のさなかにスウェーデンのハンス・アクセル・フォン・フェルセン伯爵に送ったものとされていた。
しかしCRCの分析によって、フェルセン伯爵から王妃へ送られた手紙の複製であることが判明。
さらにチームは15通の手紙を調べ、そのうち8通は、インクを構成する銅と鉄、亜鉛と鉄の比率に違いがあることを明らかにした。
X線蛍光分光法でインクの元素組成を分析し、データ処理を行ったところ、伏せられた箇所には「最愛」、「愛する人」、「狂った」といった言葉が書かれていたという。
下記の資料のCu(銅)の部分には、フランス語で「non pas sans vous(あなたなしではいられない)」といった文章も見られた。

フェルセン伯爵が使用していたインクの成分と、文字を上書きするのに使われたものとが一致することから、この伏字を施したのはフェルセン伯爵の可能性が高いようだ。
CRCは、「手紙はフォン・フェルセンにとって、感傷的、もしくは政治的な理由から重要なものだったと推測できる」と述べている。
別の専門家は、「彼は(愛の手紙=不倫関係を隠すことで)彼女の名誉を守ろうとしていたに違いない」と考察した。

また今回の研究では、フェルセン伯爵が王族をどのようにフランスから脱出させようとしていたかについても明らかになったという。
これはのちにヴァレンヌ逃亡事件として知られる計画だが、最終的には失敗に終わっている。

CRCの研究者らは、「この技術を利用することで、修正されている資料の謎を解き明かすことができる」と自信を見せた。


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Source: 理系にゅーす