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1: 2021/07/11(日) 18:37:15.58
(中略)

 今年の2月、3月にはジェネリック医薬品メーカーが製造不正により業務停止命令を受ける事件が相次いで発生した。昨年12月には、爪水虫のジェネリック治療薬に睡眠導入薬が混入し、全国で240名余りに健康被害が出る事件も起こっている。

 そもそもジェネリックは効果があるのか、安全なのか……薬局で薬剤師に「ジェネリックにしますか?」と質問されたとき、きちんと判断するための知識を長尾先生に教えてもらった。

※医師自身はジェネリックを選ばない
 そもそも、ジェネリック医薬品とはどんな薬なのか。

「新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を含む医薬品の総称がジェネリック医薬品(後発医薬品)です。新薬の特許が切れたあとにゾロゾロとたくさんの種類が発売されるので、昔は医師の間では“ゾロ”などと呼ばれていました。医療費負担の軽減につながるため、国は積極的にジェネリックの導入を推奨しているのが現状です」(長尾先生、以下同)

 新薬の研究開発には莫大な時間とコスト、労力がかかる。体力のある大手メーカー以外が参入することはなかなか難しく、開発費の回収のために新薬はあらかじめ薬価(薬の公定価格)が高く設定されていることが多い。

 一方で、新薬の特許が切れたあとに、公開された製造情報をもとに各メーカーがつくる薬がジェネリック医薬品だ。

「ただ、医師が自分で高血圧などの薬を飲むときに、ジェネリックを選ぶ人はあまり多くないでしょうね。新薬に対する規制はかなり厳しく、品質管理もしっかりされています。長年使われてきた実績があったり、大手メーカーの製品が多かったりという点でも安心感があるのでしょう」

 一方でジェネリック医薬品は、冒頭の業務停止命令の例があるように、品質管理に問題がある場合も。ひとつの新薬に対して大小さまざまなメーカーからジェネリック医薬品が発売されるため、その質については玉石混交だ。

「アメリカには国家食品医薬品監督管理総局というものがあり、品質管理の審査は厳重。対して日本のジェネリック医薬品メーカーは各県の薬事監視員がチェックをしていますが、それでも前述の不正事件が起こっている。一流もあれば三流もあるというのが現状です。名前も知らないようなメーカーの安い薬というのは、医療機関や薬局の薬価差益(薬を出すことで得られる利益)が大きかったりもする。現在は医薬分業がだいぶ普及してきましたが、昔は儲けのために好んでジェネリックを院内処方する医者もいたようです」

※ジェネリックのデメリットはほかにどんなものがある?

「そもそも、ジェネリック医薬品というのは、新薬とまったく同じモノというわけではありません。主成分や容量が同じであっても、添加物などの成分比率は製品により違う場合があります」

 食品の添加物を気にする人は多いかもしれないが、薬の添加物まで気にしたことがある人などほとんどいないだろう。しかし、それらが薬の有効性や安全性に影響を及ぼす可能性もないとはいえない。また、ジェネリック医薬品は新薬と「まったく同じ薬効」があるとは、厳密には言い切れない理由もある。

「ジェネリック医薬品は人工胃液を用いた溶出試験によって、新薬と同じように胃で溶けるかどうかの実証が義務づけられています。その結果が新薬と同一でなければ発売することができません。しかし、実際に患者に投与する臨床実験で直接同じ薬効があると確認しているわけではありません。要は、同じ主成分で同じように胃で溶けるから新薬と同じように効くだろうという考え方です」

 人への臨床実験というのはかなりコストがかさむ分野でもある。そこがすっぽり抜け落ちているため、ジェネリック医薬品は価格を安く提供できるというカラクリだ。

 さらには、長く使われ続けてきた先発品と比較すれば、ジェネリック医薬品は副作用などに関するデータがまだまだ蓄積されていないものも多い。万が一副作用が起こった場合、医薬品メーカーにそのデータや知見があるかないかは、服用する側からしてみるとかなり重要な問題である。

※全文はスレ元へ 7/10 週間女性
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f4601bf8a2d30b6772e882fc5b821a470edc493?page=1


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Source: 理系にゅーす