→うがい薬を使用すると、うがいしない人と同じくらいカゼにかかるという研究結果
→新型コロナウイルス予防には水うがいが効果的かもしれない
コロナ禍にあって、人々の感染予防への意識が高まっており、うがい薬の効果性が議論されています。
実は、日本人の習慣でもある「のどうがい」の薬の効果性は、数年も前に検証されていました。
予防医療学を専門としてきた京都大学名誉教授の川村孝氏は、2005年の時点で、カゼの予防には「うがい薬を使わないほうが良い」との研究結果を発表しているのです。
新型コロナウイルスの予防と一般的なカゼ予防は同じではありませんが、彼の研究からうがい薬に対する正しい見方が得られるでしょう。
■うがいは世界の習慣ではない?
日本人にとって「のどうがい」は一般的なカゼ予防の1つであり、生活の習慣として定着しています。
しかし、「TEDx TALKs」の動画内で川村氏は「うがいは日本独自のユニークな衛生習慣」であると述べています。
https://youtu.be/azSG_pPGwpI
もちろん、他にもうがいが行われている国はあるので、日本だけに存在する方法ではありません。ただし、日本ほど「うがい」が一般・習慣化している国は珍しいと言えるでしょう。
川村氏も2005年当時、「世界の文献を調べたが、うがいがカゼの予防に有効だと証明する論文は見当たらなかった」と述べています。
そのため、川村氏はうがいのカゼ予防効果を検証する世界初の臨床試験を行なったのです。
■「水うがい」と「うがい薬」の効果性
この試験では、日本全国の387人を対象にし、彼らを3つのグループに分けました。
1つ目は、水でうがいをするグループ。2つ目は、うがい薬(ヨード液)でうがいをするグループ。3つ目は、特にうがいをしないグループとなっています。
うがいをするグループは、口うがい1回・のどうがい2回を1クールとし、1日3クールを2か月間続けてもらいました。
そして、この間にどれほどの人がカゼをひくのかグループごとの違いを調査したのです。
https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/08/bc1bd04228dfb6273ca0d1c27d21e5d3.png
試験の結果、水うがいを行なったグループはうがいをしなかったグループに比べてカゼになる割合が36%も減少しました。
さらに、水うがいを行なったグループはカゼをひいたとしても症状がいくらか軽くなる傾向も見られたとのこと。
しかし、うがい薬を使用したグループは、うがいをしないグループとほとんど変わらない結果となりました。
カゼ予防には、うがい薬を使用せず、水でうがいする方がはるかに効果的だったのです。
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Source: 理系にゅーす