animal-1846462_640
1: 2021/07/18(日) 15:45:43.12
 <真夜中の東京は海の底にいるような気がする>

ひとりで過ごす夜の孤独をある女子大生は海の底のようだと言う。

<初めてのひとりの生活に期待があり、とても楽しく過ごしていた。しかし、大学はオンラインで誰も知り合いがいない。コロナウイルスのために気軽に外出ができないのが辛くなり、鬱の状態になってしまった>

故郷の母親は心配だったに違いない。何かペットを飼ってみたらどうかと勧めてきたという。都会の狭いアパートで周囲の迷惑にならないものということで、ウサギを飼うことにした。
それから毎日ウサギに向かって話をするようになった。ウサギに話を聞いてもらっていると、心の中にため込んできた感情を発散でき、少し楽になったという。

<返事はないが、手のひらに感じる温度が返事の代わりに安心感をくれた>

<無機質だった生活に一つの音と温度が加わった>

孤独は若い精神をむしばむだけではなく、感性をやわらかく研ぎ澄ませ、思考を深いところへ誘っていくものだと思う。
ひとりきりの時間を経験することが学習や表現活動に何かしらのポジティブな影響を与えるのだろう。

ウサギがもたらした<音>と<温度>を感じている女子学生の文章には繊細で透明感のある感性がにじんでいる。

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/07/16/20210716med00m100001000p/9.jpg

2021年7月18日
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20210716/med/00m/100/008000c


続きを読む

Source: 理系にゅーす