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1: 2022/03/18(金) 19:52:17.12 _USER9
柳田理科雄空想科学研究所主任研究員
3/18(金) 8:01

こんにちは、空想科学研究所の柳田理科雄です。マンガやアニメ、特撮番組などを、空想科学の視点から、楽しく考察しています。さて、今回の研究レポートは……。
ウルトラマンが地球上で活動できる時間は、わずかに3分。ボクシングの1ラウンドと同じで、極端に短い。
それであんなに活躍できたのは、彼がスペシウム光線という必殺技を持っていたからだ。左右の腕を十字に組むと、右手から放たれて怪獣を爆破する必殺光線!
ところがウルトラマンは、この技をなかなか出さない。怪獣と対峙しても、初めは殴ったり蹴ったり投げ飛ばしたりして、制限時間ギリギリになってようやくスペシウム光線を放つ。
なぜだ!? そんなすごいワザがあるなら、最初から撃てばいいのに――と多くの人が思ってきたに違いない。もちろん、筆者も子どもの頃から不思議だった。
ところが『ウルトラマン』全39話を見直して、スペシウム光線の発射状況を確認したところ、意外な事実が浮かび上がってきたのである。

◆勝利の黄金パターン

ウルトラマンの戦い方は、その第1話「ウルトラ作戦第一号」での対ベムラー戦に基本形のすべてが詰まっている。戦いの要素を順に記すと、こんな感じだ。
①ハヤタ隊員としてできるだけ頑張る
②ウルトラマンに変身
③ベムラーと組み合い、殴る蹴るの肉弾戦
④カラータイマーが鳴る
⑤スペシウム光線!
⑥ベムラーは倒れ、ウルトラマンは空へ

カラータイマーが点滅を始めたウルトラマンの様子を見て、科学特捜隊のイデ隊員は「だいぶ慌てているようですよ」「エネルギーが切れるみたいですね」と、まことに的確な推測をしていた。
これによって「必殺のスペシウム光線は、ギリギリになって撃つ」というイメージが強まったのかもしれない。
ところが『ウルトラマン』全話を見直してみると、必ずしも前述のようなパターンの戦い方をしているわけではない。いや、そうでないほうが多いくらいなのだ。
全体を俯瞰すると、全39話でウルトラマンが戦った怪獣は38匹。このうち26匹との戦いで、スペシウム光線を撃っている。
その発射タイムは、平均して登場から1分40秒後。3分の制限時間の、半分ちょっとのところで発射しているのだ。予想外に早い!
しかも、この26回のスペシウム光線のうち、カラータイマーが鳴った後に発射されたのは14回しかない。残る12回はスペシウム光線のほうが先。
というか、カラータイマーが鳴り始める時間の平均が1分53秒後であり、平均値でもスペシウム光線のほうが早いのだ。

◆スペシウム光線の結果一覧
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitarikao/20220318-00287046


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Source: 理系にゅーす