saigai_teiden (1)
1: 2021/01/09(土) 09:37:50.00
2021年1月9日 6時58分 掲載

 暴風雪が秋田県内にもたらした真冬の大停電は一夜明けた8日も続いた。暖を求め、身を寄せ、人々は凍える一日を過ごした。

 八峰町八森で1人暮らしする松橋キクノさん(89)は8日昼すぎ、自宅の居間に置いた反射式ストーブのそばに腰を下ろしていた。

 「底冷えする」。前夜からの停電で、いつも使うホットカーペット付きストーブが動かなくなった。離れて暮らす息子が2年前に「もしものために」と置いていった懐中電灯を頼りに一夜を過ごした。

 天板で湯を沸かし、餅を焼き、なんとか朝食を済ませた。午後1時すぎ、ニュースを見て心配になったという東京の孫娘から電話がきた。「もう風つえくて、おっかねがったよぉ」。苦笑いしながら、孫の心配がどこかうれしそうだった。

 八森の別の地区に住む女性(75)も1人暮らし。お湯を入れたペットボトルを湯たんぽ代わりにして夜を過ごした。「布団に入っても背中が寒くて全然眠れなかった。電気ねば何もできねんだもんな」

 暖を取れない人々は、避難所に身を寄せた。

 午前8時半ごろ、秋田市土崎港西の北部市民サービスセンターに近くの会社員女性(38)が7歳と3歳の子どもを連れて避難してきた。自宅の朝の室温は9度。下の子の保育園も休園になり、急きょ仕事を休んだ。「人が集まる避難所は新型コロナウイルスの心配もあったけど、寒さに耐えられなくて」

 「凍えてしまいそうだった」。同市御野場の南部市民サービスセンターに孫の男性(35)と避難した仁井田の男性(95)は、暖房が使えなかった前夜をそう振り返った。

 男性が就寝した後、孫は車中で夜を過ごし、エンジンをかけたままカーラジオやスマートフォンで情報収集しながら夜を明かしたという。「不安で落ち着かず、祖父のことも心配で寝る気にならなかった。まずは祖父を暖かい場所にと思って避難した」

 秋田市内では、高層マンションでエレベーターが使えなくなり、非常階段の上り下りを余儀なくされた人たちもいた。機械式駐車場が稼働せず、車が出せなくなった人もいた。

https://www.sakigake.jp/news/article/20210109AK0002/


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Source: 理系にゅーす