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1: 2021/01/22(金) 18:03:11.00
宇宙探索機を手掛けるイギリスの企業Spacebitは世界初の月面四足歩行ロボット「ASAGUMO(アサグモ)」を発表しました。

ASAGUMOは10×10cmに収まる小型ロボットであり、地球以外の天体を探索する最初の脚式ロボットになります。

2021年の夏には月面でのテスト調査が行われる予定です。

■ 世界初、月を歩く四脚ロボット「ASAGUMO」

新しく開発されている月面四脚ロボットは、誰もが既視感を覚えるフォルムになっています。

ボックスから伸びる4本の足が特徴的であり、似たようなロボットは『ジェイムスン教授シリーズ』や『攻殻機動隊』などのSF作品に度々登場してきました。

それらの作品では「ボックスの中に人間の体や脳が入っている」という設定ですが、現実世界の4足歩行ロボットには月面探索に必要な機械が詰まっています。

さて、SF世界から出てきたようなASAGUMOは、重量1.3kg、10×10cmに収まる小型探査機であり、太陽光発電によって動きます。

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車輪をもつ従来の探査機とは大きく異なり、4本の足で蜘蛛のように歩行。これにより、これまでにはアクセスできなかった複雑な地形での探索が可能です。

ちなみに、ASAGUMOという名称は、日本の「朝の蜘蛛は縁起が良い」という言葉から取られたとのこと。

■ 月面の情報を集め、データを送信。2021年の夏には打ち上げ予定!

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宇宙ロボティック企業Astroboticは2021年にペレグリン月面着陸船を打ち上げる予定であり、その中にはASAGUMOも搭載されます。

ASAGUMOの主な目的は、月面を数メートル歩行してカメラとセンサーによるデータ収集を行なうことです。

これによりテクノロジーを実証できるなら、今後、月面探索への本格的な参入が可能になるでしょう。

Spacebit社は、特に月の溶岩洞を探索することに関心を示しています。

溶岩洞とは過去に形成された自然のトンネルであり、将来の人間の居住に有望だと考えられているのです。

もちろん、ASAGUMOの処女任務中に溶岩洞を探索する可能性は低いですが、探索のための機能は既に備えているとのこと。

ASAGUMOには月の表面に沈んでしまわないための工夫が取り入れられており、歩き方を変えて、速度や安定性、エネルギー消費のバランスを管理できます。

またSpacebit社は、ASAGUMOがコンパクトかつ軽量に設計されていることも、惑星探索の将来に繋がると考えています。

ロボットを小さく安価にできれば、複数のシステムを月に送ることが可能になり、結果として多くのデータ入手に繋がるというのです。

打ち上げも近いですから、SFロボットみたいな探索機ASAGUMOの活躍に注目したいですね。

https://nazology.net/archives/80240


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Source: 理系にゅーす