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1: 2022/01/10(月) 15:08:45.77
メタバースとは何か

 まずは、筆者の解釈を交えながら、メタバースの定義について整理しておきましょう。メタバースとは、オンライン上に構築された3Dのバーチャル空間、あるいはそのサービスのことを指します。「空間」そのものは、現実世界を忠実に模したものであったり、全く別の世界であったり、そのハイブリッドであったりとさまざまです。

 自分自身だけでなく、離れた場所にいる他者ともそのバーチャルな空間を共有できる点が特徴であり、個々で楽しむだけでなく、交流したり、何かの作業を一緒に行ったりといったことが可能です。

 また、デジタルツインの“デジタル側”の環境を1つのバーチャル空間とし、実世界を模した仮想環境の中で、現実世界では試すことのできないような大がかりなシミュレーションや実験を行ったり、通常では見ることができないものを可視化したりといったことを実現できます。

 メタバースにおけるバーチャル空間は3Dモデル、都市や建物などの空間モデルといったもので構築され、利用者はVR(仮想現実)デバイスやPC、スマートデバイスなどを介して実世界からバーチャル空間に入り込みます。バーチャル空間ではオリジナルのアバターや、ユーザーの容姿を模したリアルアバターなどを自身の分身とし、行動することも可能です。ちなみに、メタバースとVRは混同されがちですが、VRはメタバース(バーチャル空間)に没入するための1つの「手段」だと捉えることができます。

4つに分類できるメタバースのユースケース

 次に、ユースケースについて考えてみます。ここでは大きく「エンターテインメントメタバース」「ビジネスコラボレーションメタバース」「デザインコラボレーションメタバース」「インダストリーメタバース」の4つに分類し、モノづくり/設計者の視点を交えて、その活用方法を模索します。なお、これら4つの分類は筆者の解釈に基づいて定義した名称となりますので、あらかじめご了承ください。

 インダストリーメタバースは、ここで構築されたデジタルツインの“デジタル側”の環境を、ビジュアルでは捉えづらいデータ活用のサイクルとしてではなく、工場であれば工場そのものを1つのバーチャル空間内に表現してしまうアプローチだと考えられます。ある意味、本当の意味でのデジタルツインを実現できる手段だといえるのかもしれません。関係者は、現実世界からバーチャル空間内にある工場の中に直接入り込んで生産ラインの様子を確認したり、あるいは現実世界では試すことが難しいシミュレーションや評価などを行ったりしてデジタルの中で試行しながら目的を追求し、得られた結果を現実世界で活用するといったことが可能になります。

 既に関連したソリューションも整備されつつあり、例えば、先ほども紹介したNVIDIAのOmniverseはコラボレーションプラットフォームとしての役割にとどまらず、デジタルツインプラットフォームとしての側面も持ちます。実際、BMWではOmniverseやロボティクスプラットフォームの「NVIDIA Isaac」などを活用し、自動車工場のバーチャルファクトリーを再現してスマート工場の実現に役立てています。また、Amazon Web Services(AWS)が2021年11月に発表した「AWS IoT TwinMaker」なども実環境システムのデジタルツインを短期間で構築できるサービスとして、ビル、工場、産業設備、製造ラインなどへの展開を進めようとしています。

 さて、筆者の解釈が足りていない部分もあったかと思いますが、メタバースは単なる一般向けのバズワードではなく、モノづくり、設計業務などにも十分関わりのあるトレンド、むしろ積極的に関わっていくべきものだということをご理解いただけたでしょうか。

 もちろん、2022年にいきなりそういった世界が製造業の中で一気に広がるわけではありませんが、関連する要素技術やソリューションがたくさん登場することが予想されますので、他人事とは思わずに、「自身の業務でどのように活用できそうか」という視点に立って、メタバースに向き合ってみる1年にしていただければ幸いです。

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2201/07/news039.html

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Source: 理系にゅーす