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1: 2022/04/27(水) 07:16:37.31
2022/04/27

現在は「南アルプスの天然水」という商品は存在しません

若松 真平
withnews編集部

 サントリーのミネラルウォーターといえば、「南アルプスの天然水」と答える人も多いのではないでしょうか。実は2年前に「サントリー天然水」に統一されたため、現在は「南アルプスの天然水」という商品は存在しません。一方で、新たに「北アルプス」もラインナップに追加されているようです。

ミネラルウォーター事業は1970年から

 サントリー食品インターナショナルによると、サントリーがミネラルウォーター事業を始めたのは1970年。

 当初は業務用の瓶入りミネラルウォーターで、きっかけは「ウイスキー」だったそうです。

 創業者の鳥井信治郎氏が日本初の本格国産ウイスキーの製造に取り組むにあたって、良質な水源と自然環境を探すことに。

 大阪の山崎蒸溜所に続いて、山梨に白州蒸溜所を作ったことで、南アルプスの水と出会いました。

 1991年、一般消費者向けに発売されたのが「南アルプスの天然水」でした。

2020年に「サントリー天然水」として統一

 その後、南アルプス以外の水源でも生産を開始。

 2003年に「阿蘇の天然水」、2008年に「奥大山の天然水」の販売が始まりました。

 2020年11月から、3つの商品を「サントリー天然水」として統一し、それぞれの水源を明記する形に。

 名称統一の理由について、ブランド開発事業部天然水グループの平川青澄さんはこう説明します。

 「ミネラルウォーター市場が大きく伸長していることを背景に、『総供給量不足』と『エリアごとの供給格差』を課題を解決するためです」

 物流体制を見直し、水源ごとに発売エリアを固定していた方式を変更。

 時期によっては東京でも「奥大山」や「阿蘇」を販売するようになったそうです。

「北アルプス」もあります

 かつての商品名が「南アルプス」だったこともあり、ネットの反応などを見ると今でも「南アルプス」だと思って、他の水源の商品を飲んでいる人も。

 2021年からは長野県大町市の工場が稼働し、「北アルプス」が追加になったことで違和感を感じて、気づいた人もいるようです。

 現在ラインナップされている4つの水源の商品については、一見するとラベルも同じように見えます。

 ところが見比べてみると、描かれている山や植物が異なっています。

 また当然ですが、味わいについても口当たりやのどごしが違います。

 くみ上げられた天然水はタンクへと貯められ、濾過(ろか)や熱による殺菌をしてからボトリング。

 この間、一切空気に触れることはないそうです。

 「天然水は、およそ20年以上という長い長い歳月がかかってようやく育まれるものです。良い水がなければ、ビールも、清涼飲料も、ウイスキーも、なにひとつつくることはできません。特に『地下水』は、サントリーという会社の生命線です」

    ◇

 「北アルプス」を生産している北アルプス信濃の森工場(長野県大町市)では、5月14日に一般向けの体験型施設がオープン。工場見学ツアーなどの詳細はこちらから。

https://withnews.jp/article/f0220427005qq000000000000000W00o10201qq000024667A


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Source: 理系にゅーす