job_sekkyaku
1: 2023/03/23(木) 09:30:17.88
>>2023/03/21 10:00
読売新聞

 「誠に勝手ながら、閉店させていただきます」(そば店)、「荷物や衣類のお預かりもお断りさせていただきます」(美術館)、「バリアフリー料金を加算して収受させていただきます」(駅)――。街を歩けば「させていただきます」に当たる。日常の会話、テレビ番組、SNSもそうだ。

 「使いすぎ」「使い方が間違っている」などと批判されることが多いのに、なぜ、こんなに広がっているのか。

背景には「二つの理由が考えられる」と椎名教授
 「広がった背景には、二つの理由があると考えられます」と法政大学の椎名美智教授(言語学)は指摘する。一つは、日本語の敬語には不備がある点、二つ目は、敬語の敬意は使っているうちに物足りなく感じられていく点だ。

 まず1点目について。

椎名美智・法政大学教授
 2月下旬、論文集「『させていただく』大研究」(椎名美智、滝浦真人編、くろしお出版)の出版を記念したオンライントークイベントが開かれた。

 「日本語には謙譲語を作りにくい動詞があります。敬語体系の欠陥です」と指摘したのが、三省堂国語辞典編集委員の飯間浩明さんだ。一般に謙譲語は「お~する」「お~申し上げる」の形にしたり、言う→申すなど特別の形を使ったりするが、これでは対応できない言葉がある。

 「着る」「死ぬ」「寝る」「歩く」「帰る」「歌う」「書く」「使う」などその数は多い。

 例えば、目上の人からもらった服を、促されてその場で着てみるとき。「お着する」という日本語はない。「はい、着てみます」ではへりくだった感じがしない。「着させていただきます」と言えば解決する。

 「社長の家の庭を歩かせていただく」「お車を運転させていただく」など、動詞に「させていただく」をつけるだけで、簡単に謙譲語を作れる。

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https://www.yomiuri.co.jp/column/henshu/20230317-OYT8T50012/


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Source: 理系にゅーす