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1: 2021/06/07(月) 11:21:39.55
ワクチン受けたら失神した まれに起きる「反応」予防は
ワシントン=合田禄2021年6月7日 8時00分

 今春、米ワシントンに特派員として赴任した。米国ではすでに、新型コロナウイルスのワクチン接種が毎日数百万人のペースで進んでいる。接種の順番は思いの外、早く回ってきたものの……。自分(38)の2回の接種体験から実感した「接種前後の十分なゆとり」の必要性を伝えたい。

(略)

 自分の状況とよく当てはまったのが、朝日新聞デジタルにあったインタビュー記事「コロナワクチン、失神に注意 不安の連鎖防ぐ備えを」(https://digital.asahi.com/articles/ASP354JV1P32ULBJ01J.html別ウインドウで開きます)だ。「注射を受ける前後のストレスがきっかけとなり、立ちくらみのときのような脳貧血状態になり、バタッと床に倒れてしまったりする」とある。血管迷走神経反射と呼ばれる副反応だ。

 「血管迷走神経反射」を英語で何と言うか分からなかったので、スマホで調べると「vagal reflex」と言うらしい。

 ハワード大学病院の担当医が様子を見に来てくれたときに、「自分はアナフィラキシーなのか?」と聞いた。担当医の見解は「違うと思う。アナフィラキシーは呼吸困難など、もっと重い症状が出る」という見解だった。それでは「Vagal reflex?」と尋ねると彼は「たぶんね」と言った。「2回目の接種はしても大丈夫?」と聞くと、「2回目の接種は問題ないと思うから、受けたらいいよ」という答えが返ってきた。

 結局、すべての検査で異常は見つからず、担当医が書いた診断書は「Syncope(失神)」。そのまま大学病院を出て、歩いてホテルまで帰った。

 そんなことがあっても、2回目はどうしても受けたかった。理由はワクチンの効果の高さだ。ファイザー製のワクチンの場合、有効性は95%だ。この数字は、例えばワクチン接種をしていない1万人で100人が発症すると仮定すると、ワクチン接種をしていれば5人しか発症しないということだ。本来なら発症する100人のうち、95人の発症を防ぐ効果があるという意味で、有効性が95%と表現される。インフルエンザの予防接種だと、良い年でも有効性は60%程度とされ、ファイザー製のワクチンを2回接種すれば圧倒的に高い。

 後日、米国に留学中の日本人医師に自分の経験を話した。彼が指摘したのは、注射のときに起きる失神は、緊張や疲れが引き金になりやすいという点だ。直前の仕事や生活の状況を質問されて振り返ってみた。渡米したばかりで、時差ぼけのため眠れない夜が続いていた。慣れない仕事で気付かないうちに疲れがたまっていたかもしれない。大規模なワクチン会場なんて、もちろん初めての経験で緊張感があった。直後の取材予定を入れていたこともプレッシャーになっていたのかもしれない。指摘は当てはまることが多いと思った。
https://www.asahi.com/articles/ASP6434MVP5PUHBI014.html


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Source: 理系にゅーす