spring-fed-images-ELWTz9cxFEo-unsplash
1: 2025/03/08(土) 15:02:45.59
「顕著な健康上の利益はなし」、グルテンはなぜ悪者にされたのか
グルテンは小麦や大麦やライ麦に含まれるタンパク質で、パンの骨組みとなり、モチモチした食感を与えている。グルテンはほとんどの人にとって無害であるにもかかわらず、グルテンフリーの食事法を実践する人が急増している。(PHOTOG: AILEEN SON)

 グルテンの摂取を控えると健康になるという主張に後押しされて、グルテンフリー食の人気がこの10年で急上昇している。このトレンドに減速の兆しは見られず、ドイツの調査会社スタティスタによると、世界のグルテンフリー食品市場は2032年までに140億ドル(約2兆1000億円)に達すると予測されている。しかし、グルテンを避けることは本当に健康に良いのだろうか?

 医学的な理由でグルテンを避けなければならない人もいるが、圧倒的に多くの人は明確な理由もなくグルテンフリー食を実践している。

 グルテンについて、科学的には何が分かっているのか、ここまで嫌われてしまったのはなぜなのか、グルテンの摂取をやめると体にはどんな影響が出るのかを以下にまとめた。

グルテンとは何か? 避けるべき?
「グルテンは小麦やライ麦や大麦に含まれるタンパク質です」と、米ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(BIDMC)のセリアック病センターで栄養コーディネーターを務める登録栄養士のメリンダ・デニス氏は説明する。「グルテンは食品の結合剤としてはたらき、パンの骨組みとなって食感と風味を良くします」

 グルテンの評判は近年よくないものの、本質的には不健康なものではない。事実、グルテンの主な供給源である小麦には、体に良い栄養素が豊富に含まれている。「小麦にはタンパク質、食物繊維、鉄分、ビタミンが詰まっています」とデニス氏は言う。「特に全粒小麦を食べることは心臓に良い影響を及ぼします」

 ほとんどの人についてはグルテンを避けるべき科学的根拠はないと、BIDMC栄養健康センターの医療ディレクターで胃腸病専門医のキアラン・ケリー氏は言う。ただし、なかにはグルテンを避けなければならない人もいる。

「セリアック病という自己免疫疾患をもつ人は、グルテンに対して免疫介在性反応を起こします」とケリー氏は説明する。「セリアック病の人がグルテンを含む食品を摂取すると小腸が損傷されてしまうので、グルテンを完全に避ける厳格なグルテンフリー食を実践しなければいけません」

 グルテンを摂取することで消化不良を起こすものの、セリアック病と関連する小腸の損傷は見られない非セリアック・グルテン過敏症(NCGS)の人もいるとケリー氏は言う。一方、小麦アレルギーのある人は小麦を避けるべきだが、グルテンを含む食品すべてを避ける必要はないという。

 過敏性腸症候群(IBS)をもつ人は、グルテンフリー食によって消化器系の症状が改善する可能性がある。ただし、「多くの場合は、完全ではなく部分的な改善にとどまります」とケリー氏は指摘する。(以下ソースで

3/6(木) 11:30配信 ナショナル ジオグラフィック日本版
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fbbb60f1adba2fb0f66134066d608720a6b7e0b


続きを読む
Source: 理系にゅーす