daigaku_toudai
1: 2021/04/06(火) 12:13:53.09
※朝日新聞EduA

全国一斉の長期休校、大都市圏では緊急事態宣言下で初の本番を迎えた大学入学共通テスト、一部大学の個別試験中止…と、異例ずくめだった2021年度大学入試。そんな「逆境」の中で合格実績を伸ばしたのは、どの高校だったのでしょうか。大学通信の安田賢治常務が解説します。(とくに断りのない限り、本連載の合格者数は、併願可能な私立大で複数の学部・入試方式での合格者を重複して数える「延べ合格者数」を採用しています)

今年の入試ではコロナ禍の影響もあって、地元大学の進学志向が高まった。全国から志願者が集まる大学が苦戦したが、その中で東大は昨年比マイナス1.8%、170人減にとどまった。最難関の東大ともなると、高校生の早い段階から志望していたとみられ、やすやすとは志望変更に踏み切らなかったようだ。

その東大の合格者数トップは開成(東京)の144人で、40年連続トップ。平成、令和とトップは揺るがない。2位は灘(兵庫)の97人、3位は筑波大附駒場(東京)の89人だった。合格者の学類別内訳では、開成は文1、理1、理2の3学類でトップ、文2は聖光学院(神奈川)、文3は日比谷(東京)、理3は筑波大附駒場だった。

東大合格者数上位に名を連ねるのは、中高一貫の私立の男子校や女子校が多い。その中で、今年は私立共学校の西大和学園(奈良)が躍進した。昨年初めて中高一貫の女子生徒が卒業したが、2年目の今年も快進撃が続き、昨年より23人増えて、過去最高の76人合格で6位につけた。

公立・女子躍進の背景に数学の「異変」?
公立高の躍進も目立つ。日比谷が昨年比23人増の63人。60人を超えるのは1970年の99人合格以来51年ぶりだ。横浜翠嵐(神奈川)は24人増えて50人合格で過去最多だ。神奈川では70~80年代に東大合格者数トップ10の常連だった湘南が有名だが、東大合格者数は3年連続で横浜翠嵐が湘南を上回った。特に今年は湘南が12人合格にとどまり、大差がついた。浦和・県立(埼玉)は13人増えて46人合格だ。水戸第一(茨城)は15人増えて23人合格で、2000年以来の過去最多合格者数となった。茨城県には同じ公立トップの土浦第一があるが、東大合格者数で水戸第一が土浦第一を上回るのは1987年以来34年ぶりだ。この2校は4月から公立中高一貫校になり、さらなる飛躍が期待される。

かつて公立進学校は、浪人の1年を含む「4年制」などといわれていたが、今は現役合格者が増えている。日比谷は63人中48人、横浜翠嵐は50人中44人、水戸第一は23人中20人が現役合格だ。女子の合格者が多いことも、現役の割合を押し上げているとみられる。

今年は東大の一般選抜(旧一般入試)の女子合格者が増えた。昨年に比べ42人増加の598人合格で、全合格者のほぼ2割に達した。しかも合格率(合格者数÷志願者数×100)が、昨年の29.3%から32.2%に上がっている。大手予備校によると、女子の合格率が高まったのは、今年の文科1~3類の2次試験の数学が易しかったことに理由があるという。中高一貫生が得意な数学であまり差がつかず、女子、公立高の躍進につながったのかもしれない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f256dca56d867b4674cae3103219c8b6ad4b7470
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Source: 理系にゅーす