今回の発表でCATLがアピールしたNIBの特徴は、(1)低温耐性の高さ、(2)急速充放電性能の高さ、(3)環境適合性の高さの3つである。
 CATLによれば、開発した第1世代のNIBセルの重量エネルギー密度は160Wh/kgだという。 
 3元系リチウムイオン電池(LIB)が同240~270Wh/kg、CATLの主力製品であるリン酸鉄(LFP)系LIBが同180~200Wh/kgであることに対して、かなり低い値である。 
一方、急速充放電性能は一般的なLIBより高く、15分で80%以上を充電できるとする。加えて、セ氏-20度の低温環境でも定格容量の90%を利用できるという。さらにはたとえセ氏-40度といった極寒の環境でも電池として動作するとした。
 CATLはこの低温耐性の高さを生かして、EV向け蓄電池をNIBとLIBのハイブリッド構造にする構想を明らかにした。 
 両電池を並列に接続することで、極低温時にLIBが動作しなくなってもNIBは動作し、走行を続けられるというわけだ。 
ただし、今回、充放電サイクル寿命などは明らかにしなかった。また、NIBの量産規模なども発表していない。
既に次世代のNIBについても開発中で、重量エネルギー密度200Wh/kg超の実現が見えているという。
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Source: 理系にゅーす
 
 
 

