未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、国土交通省の第7回有識者会議が8日、
東京都千代田区の省内で開かれた。JR東海は工事による水資源への影響を回避する対応案を提示し、
原則としてトンネル湧水(ゆうすい)の全量を大井川に流すと説明した。利水者らの不安を払拭(ふっしょく)するため、
掘削で湧き出る水や大井川流域の河川の流量・水質、地下水位を継続して観測し、環境保全措置の効果を確認する。
有識者会議は前回、JR東海に対して、利水者らに分かりやすく説明するため、水循環の概念図を作成するように指示。
JR東海は今回、大井川流域の水循環の概念図を作成、トンネル掘削による影響や環境保全措置のイメージ図も公表した。
対応案は静岡工区の工事で発生する可能性のある影響を明記。地下水がトンネル内に湧き出ることによる地下水位の低下
▽上流の井戸の水量減少▽上流の河川流量の減少▽作業員宿舎の生活排水、掘削で出る発生土置き場からの排水による
河川の水質悪化▽空気や土地の汚染、騒音、振動――などを挙げた。
ほかに、トンネル湧水の大井川への流し方の案も提示。湧水はポンプでくみ上げて大井川に戻す。
湧水を流すため、トンネルと大井川をつなぐ導水路トンネルを設置する。JR東海は「県内のトンネル湧水は、
将来にわたり、安定的かつ恒久的に大井川へ流す」と約束。トンネル湧水量の合計を最大で毎秒3トンと想定しており、
対応可能な台数のポンプやポンプでくみ上げるための一時的な貯水場所(釜場)を設け、工事完了後も定期的に
ポンプを点検、修理する。停電に備えて、非常用発電機を準備する。
また、工事中、工事完了後の大井川流域の河川流量や水質、地下水位の観測結果は随時、静岡県に報告。
JR東海のホームページで観測結果を公表して、住民の意見や質問に対応する。
大井川流域の水循環の概念図(鳥瞰図=ちょうかんず・井川ダム上流)
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/12/08/20201208k0000m040180000p/6.jpg?1
JR東海が公表した大井川流域の水循環の概念図(河川に沿った縦断面図)
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/12/08/20201208k0000m040181000p/6.jpg?1
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Source: 理系にゅーす
