鍋が美味しい季節になってきた。
生肉をつかんだ箸を鍋の汁に突っ込んで消毒するのはアリかナシかという“菜箸消毒論争”。
いったいどっち派の人が多いのか。
一人暮らしのサラリーマンの28歳の男性は、「別に違和感もないし、自分もやっている」と語る。
「わざわざ菜箸を分けるのってめんどくさくないですか? 洗い物も増えるし。生肉に食中毒のリスクがあるといっても、鍋で加熱しているわけだから、菌もウイルスもなくなると思いますけどね。」
50代の主婦の女性はこれまで食中毒になっていないから大丈夫だと語る。
「これまで家でも外食でも家族で鍋を囲む機会はありましたが、わざわざ肉とほかの食材で菜箸を替えたりとかはなかったですよ。具材はすべて一緒の菜箸を使っていましたし。でも今まで誰かがおなか壊したことなんてないです。消毒しているつもりで鍋につけることはないですけど、結果的に熱々のお鍋で消毒できているんじゃないですかね?」
アリ派の人たち、食中毒リスクのある食材を取り扱った器具は殺菌・消毒が必要という認識を持っており、鍋の汁の熱でそれができるという解釈をしていた。
一方、ナシ派の意見としては、食中毒リスクをできるだけ避けたいという意見が多かった。23歳の一人暮らしの男性は自身の過去の食中毒の経験から、自炊の際は工夫を施すようになったという。
「僕は鍋ではないんですが、串焼きの店で生焼けのレバー串にあたったことがあります。それ以降食中毒には気を付けています。自炊で肉を調理した後にはまな板や包丁に沸騰したお湯をかけますし、そもそも肉を使った料理をするときは割り箸を使いますね。使った後にそのまま捨てられますし、大量に入ったものが100均で買えます。100円で食中毒が防げるなら無駄な出費とも思いませんしね」
30代の教育関係に勤める女性は、子育てをするようになってリスクについて考えるようになったという。
「正直私も以前までは全く気にしてはいなかったんですが、子育てをするようになってから大人と子どもでは免疫力も違いますから衛生面について特に意識するようになりましたね」
「鍋の汁でも消毒ができる」とする意見と、食中毒リスクを徹底的に排除したいという意見がある中、専門機関の見解はどうなのか。東京都健康安全研究センターの担当者に話を聞いた。
https://shueisha.online/articles/-/256064
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「加熱中の鍋の汁で熱消毒は……」
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Source: 理系にゅーす

