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1: 2022/09/27(火) 16:51:49.06
西日本新聞2022/9/27 10:41
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/992617/

「薬物依存」といえば覚醒剤や違法ドラッグ、睡眠薬が思い浮かぶが、最近の若者にとってはそれだけではない。風邪薬やせき止め薬などの過剰摂取「オーバードーズ」は一時的に精神的苦痛を和らげるとの情報が広まり、服用をやめられない若者がいる。健康を害して死亡するケースも。ネット通販やドラッグストアで簡単に購入できる身近な医薬品が、使い方次第で危険な依存をもたらしている。 (下崎千加)

■「生き続けるためだった」
高校3年でオーバードーズに陥った九州北部の女性(22)は「死にたくてやったんじゃない。興味本位でもない。生き続けるためだった」と話す。

学歴や世間体を気にする父親の下で、弟や妹の手本になるよう言われて育った。高校のテストで上位に入らなければ「学費の無駄」「退学するか」と説教され、口を開こうとすると理詰めで返され、何も言えなくなる。頭をたたかれても母は止めない。父と顔を合わすのが怖かった。

■〈気持ちいい〉書き込み通りだった
関係がより悪化したきっかけは、「将来は看護師に」という父の意に反し、「製菓の専門学校に進みたい」と伝えたこと。3年の夏だった。放課後に洋菓子店でアルバイトしており、よく考えた上で志望したが、分かってもらえなかった。

進路が決まらないまま夏休みが明けようとしていた。深夜に「嫌なことを忘れたい」と自宅の薬箱にあった鎮痛薬6錠全てを水で飲んだ。交流サイト(SNS)の<ふわふわして気持ちいい>との書き込み通りだった。

以来、SNSに<OD(オーバードーズ)におすすめ>と載っていた特定のせき止め薬や風邪薬を、ドラッグストアを幾つも回ってバイト代で買っては、嫌なことがあるたびに数日から1週間に1回のペースで飲んだ。一度に84錠入り1瓶だったのが次第に効きが悪くなり、2瓶、2瓶半…と増えていった。飲みながらリストカットもした。

■学校の友達よりSNS仲間
「その時だけは自分が強くなって、父にも何でも言い返せるような気がした」。そんな気持ちが2~3時間続いた後は手の震えが来て、眠気を催す。翌朝、猛烈な吐き気に襲われる。だが、またやってしまう。

学校の友達に父親との折り合いが悪いことを打ち明けた。ただ境遇が違うため事細かに相談できず、心のよりどころはSNSの「病み垢(あか)(病みアカウント)」を通して知り合ったオーバードーズの仲間だった。みんな家庭や学校に問題を抱えていた。<この前、ICU(集中治療室)に運ばれた。胃洗浄されたよ>と書き込んだ人もいた。

■「死んでもいいの」父に迫った母
母はパートで忙しく、なかなか異変に気付かなかったが、女性の部屋で薬の空き瓶を見つけた。母は錠剤をこっそりトイレに流すなどしていたが、女性がすぐに買い足すためいたちごっこに。青白い顔で胃液を戻し続ける女性を見て「このままでは死んでしまう」と怖くなった。

「あいつが弱いからだ」と当初取り合わなかった父は、母から「あの子が死んでもいいの」とすごいけんまくで迫られ、少しずつ態度を軟化させた。

ただ昼夜が逆転した女性の生活リズムは狂ったままで、2学期以降、学校を休みがちに。専門学校には進めなかった。高校卒業後もアルバイトを続けている。

■オーバードーズをやめた理由は…
女性がオーバードーズをやめたのは2年前。「拒食症という新たな依存先ができたから」と言う。風邪薬やせき止め薬は、太らないようにするための下剤の過剰服用に取って代わった。

高校で58キロあった体重は38キロに。今は摂食障害のため精神科に通っている。オーバードーズに手を出したことを後悔しているか-。そう問うと、女性は「駄目だと分かっていたけど、ほかにつらさから逃れる手段がなかった。薬を飲まなかったら死んでいたと思う」と話した。

■目立つ「良い子」、死亡事件も
市販薬への依存は若者の間で急速に増えている。国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦医師らが行う「全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査」によると、薬物依存で治療を受けた10代の使用薬物のうち市販薬が占める割合は、2014年はゼロだったが徐々に増え、20年は半数超に上った。

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Source: 理系にゅーす