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1: 2021/07/21(水) 14:22:43.87
納豆に含まれる成分に、新型コロナウイルスの感染を阻害する効果があることが確認されたとの実験結果を、
東京農工大などの研究チームが13日付の国際学術誌「バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ」電子版に発表した。

チームは、食品に含まれる成分に抗ウイルス効果があることが直接確認できたのは極めて珍しいとしている。

新型コロナは、ウイルス表面にあるとげ状の「スパイクたんぱく質」が、ヒトの細胞表面にある受容体たんぱく質
「アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)」に結合して感染する。

大豆を発酵させて納豆を作る納豆菌は、腸内環境を整え、免疫力を高める効果があるとされる。
そこでチームは、納豆菌が分泌するたんぱく質の分解酵素に着目。

納豆の成分を取り出した抽出液と、中国で当初流行した新型コロナウイルスを試験管で混合させた上で培養細胞に加え、
細胞への感染を防げるかどうかを調べた。

その結果、抽出液の成分がウイルス表面のスパイクたんぱく質を分解してしまうため、細胞への感染を防げることが判明した。
一方、納豆に含まれるたんぱく質の分解酵素は加熱すると不活化するため、混合液に熱を加えると感染は防げなかった。

このため、分解酵素がウイルス表面を壊し、細胞への感染を防いだとチームはみている。

また、英国で初めて報告され、感染性が高いとされる「N501Y」変異株でも、同様にスパイクたんぱく質を分解する効果を確かめた。
https://mainichi.jp/articles/20210721/k00/00m/040/126000c

納豆の抽出液が培養細胞への新型コロナウイルス感染を阻害する
https://univ-journal.jp/106664/
本研究は培養細胞を用いた実験であり、納豆を食べることによりウイルス感染を防ぐことができると示されたわけではない。
しかし、これまで、このように食品の直接的抗ウイルス効果が示された例は少ない。

納豆は我が国の伝統的な健康食品であり、これまでにも免疫力の増加や血栓の解消といった効果の報告があるが、
非常時においても納豆をはじめとする伝統的食品の価値が再認識される結果といえそうだ。


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Source: 理系にゅーす