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1: 2023/01/27(金) 04:09:51.67
「今年注目のテクノロジーは何か」という議論で必ずと言っていいほど出てくるのが、「生成人工知能(AI)」、中でも対話AIの「Chat(チャット)GPT」だろう。言葉のやりとりをAIがやってくれるというものだが、その内容が充実していて、長さも1~2文ではなく長い文章になっているというのがこれまでにない特徴だ。

昨年11月に無料公開が始まり、現在はユーザーのフィードバックを得ながらテクノロジーを向上中という状態である。ネット上では「これはウェブが始まった時のような地殻変動を起こすはず」といった熱狂した感想が目立つ。これを元にスタートアップが次々と生まれ、大きな産業ができると予測するベンチャーキャピタルも少なくない。

実際、会話例を見ると、従来の会話型AIやチャットボットとは比べものにならないレベルの知性があるのではと感じてしまう。ウェブ上には人々が試した実例がいくつもある。

例えば、「サンタは存在しないという手紙を、子供のために書いてほしい」というリクエストにはこうしたためる。「親愛なるエミリー、私は実在する人間ではありませんが、ご両親の愛から生まれ、あなたに語られてきたキャラクターです。(中略)大きくなって学びを重ねても、魔法と愛と親切さを忘れないで下さい。サンタより」

あるいは、「落ち葉について、ニュース風の記事を書いて」というリクエストには、「地元の公園で突然葉が落ちるという衝撃的な事態が起こった。目撃者によると、それまで木の枝に付いていたその葉はそこから離脱し、地面に向かって落下した」などと応える。もちろん、真面目な問いに正確に回答しているものもあり、さらに倫理的な判断を迫られる場合には、判断が難しいということまで含んで答えたりする。

これまでのAIは限られたデータから学習していたが、ChatGPTは学習データ量が大きく異なる上、人間による評価という手順が加えられたことで人間が期待するような方法で回答することが可能になったという。完全ではないので、間違いを起こしたり倫理的にバイアスのかかった答えを出したりはする。

ただ、この大きな進歩には驚くしかない。今後マーケティングの文面を描いたり、カスタマーサービスの前面に立ったりできるだろう。検索していたこともこれで済ませられるため、グーグルにとって本格的な脅威が出現したという意見もある。地図上の経路もChatGPTに教えてもらえればいいのかもしれない。

「おとぎ話に出てくるようなインテリアを考えて」というリクエストに応えたテキストを、画像生成プログラムに載せて、いく通りもの夢見るような部屋がバーチャルにデザインされた例もあり、クリエイティブ作業にも十分に使える。

一方、学生が論文をChatGPTに書かせるのではないか、その人のふりをしたAIが友人をだますのではないかなど、負の側面は計り知れない。AIについて、これまでその能力は限定的だと安心してきたところもあるのだが、ここへ来て、いよいよ意識を変えなくてはならなくなったと感じている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC052Q70V00C23A1000000/

ChatGPT台頭で、変わるべき教育現場のテクノロジーへの姿勢
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9063e493da79bc5b9b4b5a8c79411adf774b080

コーディングや論文執筆まで可能なChatGPT、教育現場が「使用NG」を連発するワケ
https://www.sbbit.jp/article/cont1/105326

AIが小説を作る? 「ChatGPT」にマイクロソフトも高額投資、“Googleを凌駕するかもしれない”技術とは
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d265b7d521f1f97d13b08c753db648d3c2da645

ChatGPTがMBA試験に合格! でも小6の算数は苦手みたい
https://www.google.co.jp/amp/s/www.gizmodo.jp/amp/2023/01/chatgpt-wharton-mba-exam-openai.html


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Source: 理系にゅーす