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1: 2021/04/15(木) 22:52:06.91
幻冬舎 4/15/小林公夫
https://gentosha-go.com/articles/-/33377

■医学部進学実績は私立の中高一貫校が多い
◆中高一貫校から、医学部へ
医学部に入学するには、早いうちから医学部受験を考えた進路選びが非常に重要です。ここからは、高校別に見ていきます。

国公立医学部はセンター試験(2021年より大学入学共通テスト)の科目の幅広さ、二次試験の難しさという二大障壁があり、これを突破するには、高校に入ってから受験勉強を始めたのでは時間的に間に合いません。その点、一歩も二歩もリードしているのが、中学受験に成功した中高一貫校に通う子どもたちです。

2020年国公立医学部合格者数トップ30を見ると、1位の東海(愛知)、2位の灘(兵庫)、3位の洛南(京都)と、いずれも私立の中高一貫の進学校です(大学通信調べ)。

中高一貫の進学校では高校2年生の時点で、3年次までの内容が履修ずみですから、高校3年の1年間を丸々受験勉強に使えます。つまり、大学受験には圧倒的に有利なのです。

仮に中学受験に失敗したとしても、一度受験の洗礼を受けているのと、まったく受けていないのとでは、勉強に対する取り組み方が異なります。受験を経験した者はそのまま〝受験戦士?となり、「東大一直線」ならぬ「医学部一直線」で突き進むことができます。

最近は、公立の中高一貫校の数も増えてきましたが、医学部進学の実績を誇っているのは私立の中高一貫校が圧倒的に多いようです。

私立の中高一貫校に子どもを通わせるには、ある程度経済的な余裕が必要です。そういう意味では、今は国公立医学部に子どもを入学させるには準富裕層くらいまでの経済力がないと厳しいと言えるかもしれません。経済的に恵まれない子どもが国公立大に入っていた時代とは違うようです。

◆附属高校から、医学部へ
私立医学部に限った話ですが、附属高校から内部進学を目指す道があります。中学受験や高校受験を勝ち抜くのも大変と言えば大変ですが、外部から医学部を受験することに比べれば、圧倒的に入りやすいとも言えます。

たとえば獨協医科大医学部は定員120人のうち、獨協高校から現役3人、既卒2人の計5人が、獨協埼玉高校からは現役2人が、それぞれ内部進学しています(2014年度)。慶應義塾大医学部は定員113人のうち、5校の附属高校から合わせて40人前後が毎年内部進学しています。

なかでも、アメリカにある慶應義塾ニューヨーク学院は、国内にある附属高校に比べると偏差値が低く入りやすいのですが、慶應義塾大医学部に毎年2人ほどが内部進学しており、お得感のある附属高校としてジリジリと人気が出てきています。

私の教え子も通っていましたが、慶應義塾ニューヨーク学院は毎年夏になると、日本の中学生を対象に「バイリンガル夏期講習@慶應義塾ニューヨーク学院」というサマースクールを開催します。2週間、寮生活をしながら語学授業や映像制作プロジェクトなどを行なうというものです。慶應義塾ニューヨーク学院を一度ご覧になりたい方は、この機会を利用するといいでしょう。

■地方県立高校は1浪2浪も覚悟しておく必要が
東邦大医学部は定員110人のうち、東邦大東邦高校から現役13人、既卒3人が内部進学しています。また駒場東邦高校からは現役・既卒合わせて5人が内部進学しています(いずれも2014年度)。

また、日大医学部は定員120人のうち、8校の附属高校から合計18人(2014年度)が合格しています。

内部進学がもっとも確実なのは、川崎医科大附属高校から川崎医科大というルートでしょう。2014年度までの卒業者1601人のうち、川崎医科大への内部進学は1445人です。実に90.3%が内部進学している計算になります。川崎医科大附属高校は全寮制ということもあり、かかる費用は高額です。しかし、難度がさほど高くないうえに、90%以上が内部進学できるとあって、開業医を中心に高い人気を誇っています。

他にも、帝京大医学部、東海大医学部、近畿大医学部、福岡大医学部で附属高校からの内部進学が行なわれています。

中学や高校、あるいは小学校から私立に進学させられる経済的余裕があれば、附属高校から医学部への内部進学は、非常に有利な選択肢と言えるでしょう。ただし、その場合、子どもが中学や高校、あるいは小学校入学前から将来の医学部進学を考え始めなければ、受験に間に合わない可能性があります。子どもの将来について日頃からよく話をして、計画的に準備を進めることがここでのポイントとなります。

◆地方高校から、医学部へ(一般入試)
医学部を受験する大多数は、一般入試を受験します。
(長文のため以下リンク先で)


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Source: 理系にゅーす