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1: 2021/09/16(木) 11:53:58.11
 働いている女性の6割にとって、現在の上司は「不合格」――。キャリアデザインセンター(東京都港区)が運営する女性のための転職情報サイト「女の転職type」が実施した「自身の上司」に関するアンケートで、こんな結果が出た。上司がきっかけになって転職を決めたり考えたりした女性は8割もいた。キャリア形成に大きな影響を与える上司に、少なからず物足りなさを感じている女性たちの姿が浮かんだ。

 調査は8月2~18日、サイトの会員を対象にウェブで実施され、818人から有効な回答があった。70点を「合格点」に設定した上で、「今の上司に点数をつけるなら?」と質問すると、「50~69点」との回答が31.2%と最多だった。これより低い点数を含めて、不合格となる「69点以下」は61.9%を占めた。その結果、平均は54.2点にとどまった。

 今の上司への不満については、「部下の育成力・指導力が低い」が37.0%と最も多かった。「仕事の指示・ゴール設定が曖昧」が33.1%、「いざという時に守ってくれない」は30.4%だった。サービス・販売部門に携わる30代女性は「機嫌が悪い時は営業成績が良くても悪くても怒られる」と指摘。他に「話を最後まで聞かず自分の考えを押し付けてくる」「さらに上の上司の前だと言うことが変わる」との声もあった。

 また、上司がきっかけで「実際に転職したことがある」と答えた人は39.7%。「転職活動をした」「転職を考えた」との回答を加えると、転職やその検討に上司が関係していた人は83.3%に達した。

 一方、上司の尊敬できる点について、最も多かったのは「仕事の知識・スキルが豊富」の38.6%。「部下の意見や考えに耳を傾けてくれる」が26.5%と次いだ。営業系の20代女性は「女性の上司なので生理の悩みに関しても理解が深い」、事務・経理系の30代女性は「家族がいる男性上司なので、女性の身体のことや体調面を理解してくれている」とそれぞれ答えた。ただ「尊敬できるところがない」は25.2%で、4人に1人は上司を厳しく評価していることが明らかになった。

求めているのはマネジメント力?
 この結果について、「女の転職type」の小林佳代子編集長は「上司の『不合格』判定が6割という結果は、想像していたより厳しいものだった」と話した。2月に「転職したい理由」を調査した際に、「人間関係」が3位に入っていたことも合わせて「上司への不満や悩みを抱える女性が多い」と分析する。職場の男女格差について尋ねた5月の調査では、半数の女性が職場でジェンダーギャップを感じているデータが出ており「女性に特有の生きづらさについて十分に理解している上司は、まだ少ないのではないか」と指摘する。

 今回のアンケートでは、上司への不満について「部下の育成力・指導力が低い」「仕事の指示・ゴール設定が曖昧」という回答が多かった。小林さんは「上司には実務能力の高さより、マネジメント力を求めているのかもしれない」と語った。【中嶋真希/デジタル報道センター】

毎日新聞 2021/9/16 11:30(最終更新 9/16 11:30) 1260文字
https://mainichi.jp/articles/20210916/k00/00m/040/051000c


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Source: 理系にゅーす