tatemono_danchi
1: 2021/10/03(日) 22:47:50.02
「ウサギ小屋だよ」都営団地、建替えの実態…「1DKに車いす」の悲惨
9/16(木) 14:01配信

都営住宅、「桐ヶ丘団地」。建替えにより、単身者は「食卓に座って流しまで手が届く」ほどの狭さの1DKへの入居を余儀なくされました。その実態を住民へのインタビューとともに、文化人類学博士の朴承賢氏が解説します。※本連載は、書籍『老いゆく団地』(森話社)より一部を抜粋・再編集したものです。

「食卓に座って流しまで手が届く」ぐらい狭くなった部屋
2019年時点で、桐ヶ丘団地では、一人世帯向けの1DK、夫婦世帯向けの2DK、3人以上の家族向けの3DKが、4対4対2の比率で建てられていた。単身者は和室6畳、食事室4.5畳の1DK(32平方メートル)へ、2人世帯は和室6畳、洋室4.5畳、食事室6畳の2DK(47平方メートル)へ、3人以上の世帯は和室6畳、洋室4.5畳、洋室4畳、食事室6畳の3DK(57平方メートル)へ入居することになっているのだ。

1DKの登場は建替え過程で最も目立つ間取りの変化である。建替え第1期の住民たちは一人でも1DKか2DKのどちらかを選択することができたという。

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27号棟(18階建て)と3号棟(19階建て)が一番最初。第1期は緩やかだった。私は第1期に(現在の桐ヶ丘デイホームの付近に)引っかかった。初めだったから、建てるうちに皆が浮間※の新しくなったところに移ったり、桐ヶ丘団地の空き部屋に入った。浮間から戻りたい人は帰ってきた。戻りたくない人は浮間に残った。抽選会で、一人でも2DKに入る人もいた。第1期は選択肢があったの。第2期から急に厳しくなった。27号棟の空いている部屋に第2期の人も入ったが、そのうち一人は1DKに決まった。(2012年4月、建替え第1期の27号棟に住んでいる住民へのインタビュー)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d0becdcfc8032287b6a480fe5b055b37ec796c7
住民たちは「住んでいる人の考えではなく、建てる人の考えだ」「1DKは人間扱いではない」「1DKは住宅政策の大失敗」と、1DK建設を批判する。1DKへの抵抗は、単なる狭小の問題ではなく、その空間がもたらす孤立や孤独への問題提起でもあった。


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Source: 理系にゅーす