roujin_kodokushi (1)
1: 2021/07/13(火) 17:13:46.91
内閣府は、60歳以上の高齢者男女の親しい友人の保有率を、日本、米国、ドイツ、スウェーデンの4カ国で比較調査しました(2015年)。

その結果、日本以外の他の3カ国の男女では、「同性・異性の両方の友人がいる人」が40パーセント以上であるにもかかわらず、日本男性は約20パーセント、女性は約10パーセントという結果になりました。
日本女性は友人の大半が同性で、他国の女性より際立って「同性・異性の両方の友人がいる」割合が少なく、男性では、「友人がいない」比率が他国の約2倍でした。

さらに、孤独に関する性差を「独り身生活者の会話頻度」で調べると、会話が2週間に1回以下という頻度は、独り身の女性は5.2パーセントでしたが、独り身の男性の場合、その3倍近い15パーセントという高い水準でした(国立社会保障・人口問題研究所、2018年)。

男性の方が、会話頻度が少なく、社会集団の中で独り取り残されている度合いが強いのです。

これまで発表された世界中の無数の論文を解析した結果、孤独による死亡リスクは、

●アルコール依存症と同等

●毎日15本の喫煙と同等

●運動不足よりも大きい

と判明しました。さらに先の2014年に発表されていた「肥満の2倍のリスク」も改めて評価され、報告されたのでした(ホルトランスタッド J、アメリカ心理学会)。
孤独は、アルコール依存症だけでなく、高血圧、糖尿病、心臓病や肺の病気などの生活習慣病に匹敵するか、またはそれ以上の高いリスクで健康障害を引き起こすことになります。

日本男性は世界一の孤独な状況にあります。ところが、日本男性の平均寿命は世界第2位の81.1歳(第1位はスイスで81.2歳)で、英国男性は79.7歳で第16位、米国男性は76.0歳の第37位と、日本男性は長寿であることが分ります。(WHO、2018年)。

孤独がストレスとなっていても、不規則な生活から飲み過ぎ、喫煙、運動不足、肥満などに陥ることもなく、そのストレスを少なからず改善させるほどに、日々の独り身の生活を前向きにとらえ、平穏な心身の状態で行動できている人が多くいるのではないでしょうか。
もしくは、栄養バランスの良い日本食があり、身体を適度に動かし、身の回りを小ぎれいに整理整頓する日本人の生活文化があるからでしょうか。って

なおこの追跡調査では、男性であれ、女性であれ、生涯独身でいるより夫婦でいることがより長寿であること、妻と死別した夫の方が夫と死別した妻より死亡リスクが高まることを結論付けています。
さらに、同じ男性でも家事・育児をしない昔ながらの男性より、家事・育児をする男性の方が、より長生きできることも報告されました。

ただし、孤独には健康障害を発生させるストレスが常に存在していることだけは忘れてはいけません。

7/13(火) 12:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/78a8e201253f9db4e4d69e9563949a4e06e744d1


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Source: 理系にゅーす