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1: 2022/05/04(水) 18:46:36.04
<先生が足りない>(下)
教員採用試験 4年生の半数が受けない! なり手不足に大学は模索

 長時間労働? 保護者の対応は大変? 「ブラック」?―。 
教員の多忙さがSNS(交流サイト)などで広まり、問題が社会で共有されつつある。
教員養成大学に入学したものの、別の職を選ぶ学生も。「先生を目指し続けられるように」。
大学側は、大変さを踏まえた上で魅力を伝え、教員経験者を特任教授に招くなど、なり手を増やす工夫を凝らす。(加藤祥子、酒井ゆり)

■現役教員が語る 魅力も難しさも
 「難しいのは生徒のいろんな考えを認めること。でも自分の常識と擦り合わせながら指導している」。
愛知教育大(愛知県刈谷市)の付属図書館。展示スペースの大型テレビに常時、やりがいなどを語る教員らが映し出される。
同大の「教職の魅力共創プロジェクト」の一環だ。二〇二〇年度に文部科学省から委託された事業を、二一年度以降も大学が独自に継続している。

■教員就職者数全国1位の愛知教育大も苦悩
 同大の教員就職数は昨年度、養成課程のある四十四国立大と五十四の国私立の教職大学院の中で全国一。
正規と講師合わせ四百五十七人が教員として就職した。しかし、教員採用試験の受験者数は年々、右肩下がりに。
二〇年に地元愛知県と名古屋市を受験した教員養成課程の四年生は、全体の半分に届かなかった。

 採用試験を受けなかった学生を調査したところ、「教職以外の職業に魅力を感じたから」「進学や留学をしたかったから」に加え、
教職は「勤務時間が長くて大変そう」「責任が重くて自信がない」との回答も目立った。

■改善へ 「社会で教育の責任を分かち合う」
 こうした状況の改善を目指し、プロジェクトでは、小中高校の教員のインタビュー動画や、リーフレットを作成して図書館で展示。
魅力だけでなく、難しさも含めて教職のありのままを伝え、総合的に判断してもらおうと、インターネットサイトでも紹介している。
教員だけでなく弁護士や地域の人が教育について寄稿した書籍も販売。
シンポジウムや、高校生とその保護者を対象にしたフォーラムも開いている。

「教育の責任を社会全体で分かち合い、学生が教員を目指せるよう後押ししたい」と小塚良孝副学長は話す。
 教員を志望する度合いが高い人に入学してもらおうと、一八年から入試改革も進める。
前期試験では、どんな教員になりたいかを考えさせる小論文を課す。
後期試験は面接を重視し、面接の点数を共通テストと同配分に。推薦入試の募集も増やした。

(以下ソース)
https://www.chunichi.co.jp/article/461013


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Source: 理系にゅーす