「飲み会で何を話せばいいのかわからない…」
このような悩みを抱えている人は多い。特に、自分と年齢が離れている人や、関係がまだ構築できていない人との飲み会・会食だと、話のとっかかりすら見つけづらいだろう。結局、その場にいない人の悪口で盛り上がったり、当たり障りのない話題で何とか切り抜けようとしたりする。しかし、このようなコミュニケーションでは、ビジネスチャンスや自分の成長につながる「収穫」は得られない。
そこで今回は、新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の著者で、大手広告代理店時代に最大28回/月の会食を経験した会食専門家・yuuu氏に、飲み会での会話を通じて「相手の信頼を得る方法」を伺った。
● 「悪口」と「悪口への同調」は絶対NG
――会食専門家のyuuuさん的に、会食の場で「なるべく避けるべき話題」は何かありますか?
yuuu いくつかありますね。まず「政治・プロ野球」の話は、どんなに盛り上がってもビジネス上のメリットにほとんどつながらないので、自分からは話題にしない方がいいと思っています。
プロ野球の場合、お互いの好きな球団が同じだということが事前にわかっていれば、積極的にその話をしてもいいですが、特に把握していないなら踏み込んでいく必要はありません。
また、政治については、実際かなりの頻度で話題にのぼりますが、なるべく持論の展開を控えて「相手の出方をうかがう」のがベストです。
もし相手の考えがわからない段階で「どう思う?」と聞かれたら、「それはけっこう難しいテーマで、弊社の中でも意見が割れています。○○さんはどのようにお考えですか?」と問い返してかわすのも一手です。
――なるほど。「君子危うきに近寄らず」ですね。
yuuu そうですね。そして、一番マズいのが「悪口全般」です。悪口は絶対NGで、自分から言わないのはもちろんですが、クライアントが「取引先のA社は仕切り方が下手で、御社の方がずっといいんだよ」などと言い出すケースは少なくありません。
クライアントの発言にはつい同意したくなるところですが、ここで同調してはいけません。なぜなら、悪口に関する同調はいつどこで広まって、自分に悪影響が降りかかってくるかわからないからです。
「そうですよね」などと少し同調しただけで、その後告げ口されて痛い目を見ることが往々にしてあるんです。
――参加者が一枚岩でない以上ありうる話ですね。
yuuu おっしゃる通りです。なので、相手が悪口を言い出したら「原則黙る」「肯定も否定もしない」「のらりくらりとかわす」のが得策です。困ったときは「なるほど、○○さんはそうお考えなんですね」と答えて、意見の表明は差し控えましょう。
より詳しい「会話の極意」は本書で紹介しましたが、会食の場では何よりも「減点されないコミュニケーション」を心がけるのがベストですよ。
(略)
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Source: 理系にゅーす