1: 2025/07/22(火) 21:07:05.39 ID:xF17J4mx BE:757699385-2BP(1000)
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奈良文化財研究所(奈良市)などの研究チームは22日、土器で魚などを煮炊きする縄文時代の日本列島の食文化が、稲作伝来後の弥生時代でも継続していたとする成果を発表した。遺跡から出土した調理用土器に残る脂質を分析した。

日本列島には朝鮮半島から稲作や、キビやアワなどの農耕が伝わったとされる。研究では、検出方法が確立されているキビの成分に着目。朝鮮半島南部の遺跡(紀元前17~同8世紀ごろ)で出土した土器からはキビの成分が検出されたが、縄文から弥生にかけての九州北部の遺跡(紀元前18~同4世紀ごろ)の土器には確認できなかった。

一方で、海産物などの成分は縄文土器と弥生土器のいずれからも検出された。このことから煮炊き調理に関しては従来の食文化が維持されていると結論付けた。

研究所国際遺跡研究室の庄田慎矢室長は「朝鮮半島の人々が、稲作を九州にもたらし弥生時代が始まったが、調理しているものは縄文時代を継承し、あまり大きな影響を受けていないというのが大きな発見」と話した。

研究は英ケンブリッジ大や英ヨーク大と共同で実施。朝鮮半島や九州の土器計258点を対象に分析した。成果は米科学誌にオンラインで掲載された。(共同)

https://www.nikkansports.com/general/news/202507220001401.html


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Source: 理系にゅーす