pet_dog_boroboro
1: 2021/01/28(木) 20:36:53.08
※現代ビジネス

新型コロナウイルスが爆発的に感染拡大をしています。

そんな中、東京大学医科学研究所の研究チームは「新型コロナウイルスに感染後、回復したネコには、無症状であるにもかかわらず長期間、肺にダメージが残る」ことが分かったと発表しました。

この記事を読んだネットユーザーは、SNS上で「猫に新型コロナウイルスを感染させるとは、どういうこと」「かわいそう」などと炎上していました。

動物愛護の人から見れば「猫にわざわざ病気を感染させるとは、なにごとか」と思われるのでしょう。その考えも理解はできます。できれば、「動物実験」をしないで、科学が進歩すればいいのですが、実際はそういうわけにはいかないこともあるのです。

※略

■犬の実習の様子

筆者の『動物のお医者さんになりたい』にも犬の外科実習の様子を書きました。

獣医学生の6年生になったときに、6人ぐらいで同じ犬を使って膀胱切開術、腸吻合術、胃切開術、涙管洗浄術と眼瞼内反術、腎切除術、肛門嚢摘出術、開胸術、前肢か後肢の骨折で計8回の手術をした。

実習犬を「ペロ」と名付けて、もちろん術後のケアもしたし、散歩も行きました。そして、そう豊かなでない学生でしたが、その犬に肉をあげたりもしていました。

どの犬も合計で8回も毎週、獣医学生に手術をされるので、体力がない場合は、途中で亡くなることもありました。生き残っても最後は、安楽死をさせて、各手術がどのような結果になっているのか見るため、学生の手術に耐えたとしても「死」が待っていました。

当時の筆者は、その現実を受け入れることができず、ペロが安楽死されるとき、実習を休みました。名前の由来は、どんなときでも学生の手をペロっとなめてくれる人懐っこさからです。ペロの命が尽きたころ、私は自分の部屋のベッドの中でペロの温かくて優しい舌の感触を思い出していました。

■動物実験とアニマルウェルフェア

獣医学部の特権のように、動物実験をしていると、人は動物を支配下に置き、人だけが特別なものという意識が芽生えてきます。牛や犬の命を奪うわけですから。

動物実験は、自分の勉強のために動物実験をして社会に出て手術が上手になるとことはあります。そのことばかりが頭を支配して、目の前の動物にも動物としての権利があることをないがしろにしてしまうのです。

実験動物は、実習のため科学の発展のために使われるのだから、それ以外のことをだんだん考えなくなってしまう怖さを孕んでいます。

以前、ある愛護団体から小学校の教育として「動物の命の大切さ」「アニマルウェルフェア」についての講師は、獣医師がいいですよね、と問い合わせがありました。長い間、臨床獣医師をしていますが、ネグレクトが動物虐待だと深く考えている獣医師が少ないのではないかと推測しています。

獣医学部だけではなく、医学部、看護学部、薬学部などの動物実験をする大学は、もっとしっかりアニマルウェルフェアについて教育する必要があると思います。このような教育をすることで、いま現実に起こっている多頭飼育崩壊が、動物の虐待であることの理解が深まると思います。

日本が豊かになり、SNSで犬や猫の投稿であふれています。人々の生活の中で、ペットを家族の一員と言って大丈夫な世の中になりつつあります。

そのような状態なので、もっとペットの文化が成熟する必要があります。そのひとつに、愛護動物の命の尊厳があり、愛護動物の権利もあるということをもっと知ってもらうことが必要なのでしょう。

このようなアニマルウェルフェアの考えてはやはりヨーロッパが進んでいます。最近、ドイツでは雄ひよこの大量処分を世界初で禁止しました。

AFPBB Newsでは以下のように報じられています。

※略

ひよこの雄は卵を産みません。そのため、一般的には、養鶏場ではひよこがふ化するとすぐに雄と雌が選別され、雄は粉砕機やガスによる処分が行われています。

このことが残酷だと感じて、ドイツは雄のひなの大量殺処分を禁止したのです。

日本ではこのような議論がほとんど上がっていません。動物福祉をもっと真剣に考えるようになれば、動物実験ももっと改善されていくのではないでしょうか。

愛護動物は人と同じように、痛みを感じます。いま、動物の権利をしっかり考えて時代になってきているのです。

全文はソース先で

2021年1月28日 6時0分
https://news.livedoor.com/article/detail/19603061/


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Source: 理系にゅーす