新システムは、地上から専用機器で水道管内部の音を拾ってAIで解析し、漏水があると判断されると詳細な地点情報がウェブ上の地図に表示される仕組み。誰が使っても、1メートル四方という熟練調査員並みの精度で特定できるという。
近年は水道管の老朽化具合からAIが漏水リスクを判断したり、人工衛星から発する電磁波で、漏水の可能性がある箇所を抽出したりする手法を導入する自治体が増えている。同市も利用しているが、現在の技術では、半径100メートル範囲まで絞り込むのが限界で、最終的には調査員が路面に伝わる音を聴いて、特定する必要があった。
国土交通省によると、法定耐用年数の40年を超えた水道管の割合は2022年度、全国で過去最高の23・6%に達した。維持管理には人手が必要だが、同市の調査員はわずか10人で、7人が50~60歳代と高齢化も進む。同省の担当者は「現在の漏水調査には現場での経験値が必要。職員数が少ないと、技術の継承も難しい」と話す。
市は漏水履歴や漏水箇所から生じる異音のデータなどを提供、音の解析が専門のwavelogyが集音機器を提供したり、データをAIに学習させたりする。KDDIは調査地点からの通信などに協力する。今後、システムを全国に普及させることも目指す。
[読売新聞]
2025/2/21(金) 22:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/b46fa4b763447a312c6efca61f4526c01ae6b577
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Source: 理系にゅーす