https://news.yahoo.co.jp/articles/6dccbbf074a101234c7842b3c1533be0b98d6789
大麻の取締り強化などについて議論する厚生労働省の有識者会議「大麻等の薬物対策のあり方検討会」が1月から始まった。
本日(2月25日)、2回目の検討会(注1)が開催される。
初回の検討会は1月20日におこなわれ、2月にようやく議事録(注2)が公開された。いったい、何が話し合われたのか。
●なぜ、検討会を開催することになったのか?
検討会を担当するのは、厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課だ。
検討会委員には医師(精神科医)や研究者(刑事政策・被害者学)、メディア関係者のほか、ダルク(薬物依存症の回復支援施設)の職員などもいる。
※略
医療目的での大麻使用についての可能性を探りつつ、それ以外の不適切な使用については取り締まりを強化する方向性であるようにみえる。
●大麻はどれほど「危険」で「有害」なのか?
では、実際に、大麻はどの程度「危険」で「有害」なのだろうか。大麻を使用した場合にどのような健康被害や精神障害などがみられるのだろうか。
監視指導・麻薬対策課長は、大麻の作用について「少なからず精神依存、身体依存、耐性、催幻覚、精神毒性がある」などと説明している。
大麻に含まれている成分としては、主にTHCとCBDがあり、THCが幻覚等の精神作用を示す「有害成分」であるとの話もあった。
ところが、大麻の健康被害や精神障害に関するデータは極めて少ないようだ。ある委員(医師)は、次のように話している。
「率直に申し上げて、我が国の精神科医は大麻の健康被害や精神障害に関して十分な知見はない状況です。だから、我々はこういった知見をしっかりと集めて、
何ゆえ大麻に関して規制をしなければいけないのかということをしっかりと確認しながら進めていくことが必要なんじゃないかというふうに私は思います」(議事録より抜粋)
この話を受けて、別の委員から「大麻ないしはその一定の成分の危険性、有害性について、医学的な観点からは異論なく認められているのでしょうか」という質問があった。
この点について、2人の委員(医師)から、次のような発言があった。
・「昨年、私が71例の大麻関連の精神障害の研究の論文を出したのですけれども、それ以前は国内でこれまで論文が5つしかないんです。全部日本語で、
しかも1例とか、最大6例とか、とても少ない。これをもってエビデンスということは、とても言えない状況なんです」
・「とにかく日本国内を見た場合には、純粋に大麻だけの使用者でいわゆる精神医療に乗ってくる方というのはほとんどいないと考えても言い過ぎではないと思います。
それだけ、医療サイドではデータがないんです」 (議事録より抜粋)
ほかにも、
「ダルクに来る方たちでも依存症と一言で言っても千差万別で、大麻単体で来られる依存症者という方は本当に見たことがないに等しいくらい稀有な方たちです」との発言もみられた。
大麻が「安全」で「無害」とは言い切れないだろう。
ただ、大麻がどれほど「危険」で「有害」なのかも不明瞭だ。この点について、委員から次のような意見などもあった。
・「まずこういった大麻とか、もしくはその一定の成分の危険性ということについて、医学的ないしは科学的な見地からまずきちんと明らかにして、
そしてその結果を社会に対して適切に示していくことが必要であると思っております 」
・「若者に蔓延している現状を何とかしたいなら、その恐ろしさとか有害性というのを社会で共有する必要があり、データに基づいて説得力があるものでないと広がらないのではないかと思います」 (議事録より抜粋)
※略
具体的な議論がおこなわれるのは、25日に開かれる第2回以降になりそうだ。今後の議論が注目される。
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Source: 理系にゅーす