日本は相変わらず高校で「文系」と「理系」に分けており、
大学生は、7対3くらいの割合で文系が理系より多くなっている。
だが、21世紀に「文系卒」の“生息領域”はほとんどない。
文系の学部・学科で学ぶ知識の多くは
スマートフォンやパソコンですぐに検索できるし、
USBメモリーなどに入れてしまえば、
その価値は高く見積もっても、せいぜい5円程度だからである。
もちろん、大学生にとって歴史や地理、文学、芸術などの基礎分野を横断的に学ぶリベラルアーツ(一般教養)や、
答えのない問題に答えを導き出すロジカルシンキング(論理的思考)は必須である。
だが、21世紀の教育の基本はあくまでも理系であり、
それは性別に関係ない。
「リケジョ」などという言葉は差別用語であり、死語にすべきである。
21世紀は誰もが理系にならねばならないのだ。
ところが、この問題の深刻さに、まだ日本は全く気づいていない。
さらに日本の場合、理系に進んだ高校生の3分の1が大学の理工学部に推薦入学している。
このため、高校3年時に推薦入学が決まると勉強しなくなり、
大学で最も大切な微分・積分などをしっかり学んでいないので、
そのレベルからの再教育が必要になっている。
加えて、日本の大学生は語学(コンピューター言語と英語)が貧弱極まりない。
こうした「理系」と「語学」に対する教育の違いによって、
日本の大学生は台湾やイスラエルの大学生に比べると能力に圧倒的な差がついている。
人材の差は国力の差にほかならないから、
このままでは日本はますます世界の成長から取り残されるだろう。
こうした認識に立って、今すぐにでも抜本的な教育改革に舵を切るべきなのだ。
https://www.news-postseven.com/archives/20210531_1664088.html/2
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Source: 理系にゅーす