◇ガラナとは?
全国各地には、その地域のみで親しまれているご当地グルメ(ご当地ドリンク)があります。ガラナは、北海道で独自の発展を遂げてきたご当地ドリンクのひとつ。北海道ではよく知られているのに、北海道外の人にとっては未知のドリンクかもしれません。そんなガラナについて、くわしく見てみましょう。
◇ガラナの歴史
ガラナが生まれたのは昭和33年(1958年)と、今から60年以上も前のことです。どんな歴史をたどってきたのでしょうか?
①コーラ対策として
ガラナが誕生した昭和30年代は、炭酸飲料にはラムネやソーダが一般的だったころです。同じころにアメリカでコカ・コーラが大ヒットし、アメリカの国民的飲料となっていました。そして数年以内に「コカ・コーラが日本にも上陸するだろう」といわれていたのです。
アメリカで旋風を巻き起こしたコカ・コーラが日本でも発売されれば、日本のその他の飲料は大きな影響を受けかねません。そこで全国清涼飲料協同組合連合会が「コカ・コーラに負けないドリンクを作ろう」と考えられたのがガラナだったのです。
②コーラ上陸によるガラナ撤退
昭和36年(1961年)に、コカ・コーラの日本での製造販売が本格的に始まりました。すると、多くの人が予想した通りコカ・コーラの人気が爆発し、それまであった清涼飲料水の多くが、売上の面で大きな影響を受けてしまったのです。
ガラナが販売されたときは北海道限定ではなく日本全国が対象でしたが、だんだんとコカ・コーラ人気に押されてしまい、ガラナの販売から撤退するところが出てきたのです。
③北海道でガラナが再定着
本州でガラナの販売が軒並み撤退に追い込まれる事態になったのに、なぜ北海道ではその影響を受けなかったのでしょうか? それは北海道でのコカ・コーラの販売が、本州よりも遅れたからです。
当時はまだ物流網がしっかり確立されていませんでした。青函トンネルはなく、空輸もまだ発達していなかったため、ガラナを北海道まで流通させるのが難しかったのです。
ようやく北海道でガラナが販売されたのは、本州での発売から3年もたったころです。その間に北海道ではガラナがすっかり定着し、コカ・コーラの販売がいよいよ始まっても、コカ・コーラ人気に押されることなくガラナが生き残ったのです。
*記事全文は以下ソースにてご覧ください
2024.8.3 HugKum
https://hugkum.sho.jp/614234
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Source: 理系にゅーす