1月14日、さつき会は「東大卒業生交流会」というオンライン婚活イベントを開いた。参加資格は、「25~60歳の、東京大学・大学院卒業生、及び在籍したことがある男女」。当日は男性14人・女性12人がバーチャル空間に集い、10分ごとに話し相手を代えて会話を楽しんだ。
今回で15回目となるこの婚活イベントは、2015年に、同窓生たちの要望を受けてスタートした。当初は着席のランチ会の形をとっていたが、「近くの席の人以外とも話したい」というニーズから立食形式に、次は「参加者全員と話したい」というニーズから、代わる代わる1対1で懇談する形に、そしてコロナ禍を機にオンライン形式へと変化していった。
さつき会の会員は50~60代が多いが、近年はネット検索やFacebook広告をきっかけに申し込んだ20代の参加者も増えており、「まずは東大卒同士のフランクな会で、婚活がどんなものなのか体験してみたい」という、“はじめの一歩”の場として活用する人も少なくないという。
■全国平均よりも未婚率は低い
だが、さつき会渉外担当の大里真理子さん(60)は、「東大OG全体にとって、結婚相手探しが深刻な問題だとは捉えていません」と話す。
というのも、実は東大卒女性の未婚率は、全国平均と比べて十分低いのだ。
さつき会は2021年、「東大女性の実態調査~キャリア・生活・意識~」としてオンラインアンケートを行い、東大のOGや女子学生361人の回答を集めた。その調査結果を見ると、回答者全体の未婚率は18.8%で、2020年の国勢調査で報告されている15歳以上の女性の未婚率・24.8%を下回っている。
年代別に見ると、30代後半~40代半ばとみられる回答者(1999~2006年卒)にいたっては未婚率が6.7%であり、上記国勢調査が示す35~39歳女性の未婚率・26.2%、40~44歳女性の未婚率・21.3%と比べてかなり低い。
この結果を見れば、少なくとも今の日本において、「東大卒女性は結婚できない」という言説が根拠のないうわさにすぎないことは明らかだ。だがさつき会には最近でも、「地元では東大に行ったらお嫁に行けないと言われた」「女の子は上京させずに手元に残したいと家族に言われた」といった女子学生の嘆きの声が届くという。
なぜ、東大卒女性への“レッテル”は社会に深く根を下ろしているのか。その理由について、さつき会で婚活イベントを担当している小島有理さん(48)はこう分析する。
「少しずつ世の中の意識が変化しているとはいえ、自分よりも学歴や年収、社会的なポジションが高い女性に対して苦手意識を持つ男性は一定数いらっしゃると思います。実際、私の友人も婚活中、東大卒であることを相手の男性から『怖い』と言われて、ショックを受けていました。そういう体験談がある限り、『やっぱり東大を出ると結婚できないんだ』と、うわさの信ぴょう性が増して、それがなかなか消えないんでしょうね」
全文はソースで 最終更新:2/26(月) 12:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a7649d3f93be34e3354fd52472f82ca78e77b36
続きを読む
Source: 理系にゅーす