「神経科学の分野に強く、応募前から注目していた」。青い海を見下ろすキャンパスで、福永泉美准教授(42)はOISTとの出会いを振り返った。著名な科学誌に次々と論文を載せる気鋭の研究者。鋭い嗅覚でにおいを嗅ぎ分けるマウスを使う実験で、脳の神経回路がどう働いているかを調べている。
日本とマレーシアで育ち、英国の大学に留学。ドイツなどで研究職に就き、2017年、沖縄に拠点を移した。「脳の複雑な『振る舞い』を理解するため、統計物理学や数学の学者とも交流できる点も魅力だった」と話す。
OISTは学生の8割、教員の6割を外国人が占める「多国籍集団」だ。廊下や広場では、学生らがコーヒーを片手に「学内公用語」の英語で議論を交わす。
研究レベルはこの10年で世界トップクラスに浮上した。科学誌ネイチャーの発行元は19年、自然科学分野で質の高い論文の割合が高い研究機関のランキングを発表。OISTは、東京大(40位)や京都大(60位)を上回って国内最高の9位に躍り出た。
昨秋には、客員教授でスウェーデン人のスバンテ・ペーボ氏=写真=がノーベル生理学・医学賞に輝いた。DNA解析の手法を駆使して人類の進化に迫った功績が評価され、OISTで共同研究を進めるドイツ人のベアン・クン教授(52)は「彼は人類を理解するために驚くべき研究をしてきた」と称賛する。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/149911efd5feedf0768469cb38ae605a5e113123
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Source: 理系にゅーす

