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1: 2020/08/18(火) 14:17:43.49

https://toyokeizai.net/articles/-/369736?display=b

世界最大の空調機器メーカーであるダイキン工業。多くの製造業と同じく、
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて減益決算を余儀なくされている。
ただ、株式市場では3月中旬を底に株価は一本調子で上昇しており、上場来高値を更新。
8月17日現在の時価総額は全上場企業の第16位、約5.7兆円にのぼる。
アフターコロナで投資テーマとなる換気や空気質など安心・安全の旗手として注目されている。
今回のコロナ危機にどう立ち向かうのか。十河政則社長兼CEOに聞いた。

巣ごもり需要は想定以上

――2021年3月期の連結営業利益は前期比36%減の1700億円と予想しています。
8月に5月公表の期初計画から200億円ほど上方修正しましたが、新型コロナの影響をどうみていますか。

期初と違っているのは住宅用エアコンが大きい。在宅勤務による巣ごもりが想定以上で需要が大きく伸びている。
家にいる時間が長くなれば、そこの環境を良くしようと思うのだろう。

一方、業務用エアコンは企業などの設備投資が進まないため厳しい。
コロナの影響は上期でほぼ収束して下期は需要が回復していくとみていたが、回復はもう少し先になりそうだ。

短期的な空調需要は全体として落ちると思う。ただ、空調はライフラインを支える非常に重要なものであり、
中長期的には今後も伸びるとみている。われわれはそうした事業を持っており、やりようだと思っている。

――具体的にはどんな攻め口を考えているのでしょうか。

攻め口は、ニーズが猛烈に出てきている換気や除菌、空気質などであり、安全、健康、快適がキーワードになる。
住宅用もそうだが、クリニックや幼稚園、学校、さらには飲食店などで特にニーズが大きい。
こうした場所では今まではあまり換気というニーズが強くなかった。

コロナで飲食店は目の敵にされているが、換気が十分なのかが問われていると同時に、
夏場は快適に室内を冷やさなければならない。
両方の機能を満たせれば、安全で快適な空間ということをアピールでき、お客さんも入店しやすくなるだろう。
保育園や幼稚園などでもそれは同じだ。コロナで起きた変化をチャンスとして、どう先手で攻めるかだ。

――どんな製品やサービスで攻めていくのでしょうか。

住宅用ではエアコンの主力商品「うるさらX」がすでにある。世界で唯一、換気機能もついている点が大きな特徴だ。
ある程度小さい店舗用にも使える。

ただ、あくまで住宅用で、広い空間では使えないため、店舗用として後付け設置用の
(排出する空気と吸入する空気との間で熱を交換する)全熱交換器「ベンティエール」を9月に発売する予定だ。
従来の製品は設備工事を伴うため、主に新築ビル物件で導入されていたが、新製品は十分な換気量を確保できていない
中小規模の既存店舗にも後付けできる。

(ベンティエールはコロナ後の)3月に急いで開発着手し、4月に開発のメドが立った。室温を変えずに換気量を大幅アップでき、
高性能フィルターで除菌もできる。飲食店やクリニック、学習塾、美容室などから引き合いがあり、ベ
ンティエールは今年度の戦略機種として位置づけている。

提案営業力が問われている

――かなりの短期間で開発できたのはなぜですか。

もともと経営戦略として、全社横串の10テーマと部門別の176テーマを挙げて(中期経営計画の目標達成に向けた各種施策を)
具体的に進めていた。その中でコロナが起きた。

緊急テーマも立ち上げ、ベンティエールはその成果の1つだ。力のある、技術に詳しい副社長を(今回の製品開発に)あて、
毎週のように目標を追いかけて進めてきた。これは短期勝負になるとみて、「とにかく3カ月や」と言って詰めてきた結果だ。

当社は空調でグローバルナンバーワンメーカー。強い技術や魅力的な商品、営業力では負けない。
これらをフル活用して、コロナの厳しい中でも将来を見据えてやっていく。チャンスもあると思っており、
新たなニーズをとらえて伸ばしていきたい。

――三菱電機などの総合電機メーカーもビル設備の強みを生かし、空調や換気などで攻勢をかけています。

もちろんそれはある。業務用空調で言えば、三菱さんが最大のライバルだ。当社は対面営業が強みだが、
今回コロナでオンライン営業もどんどん進めている。ただ三菱以上に強いオンライン営業をやれているのかどうか。
つねに現場から報告を聞いて注視している。

※以下、全文はソースで。

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Source: 理系にゅーす