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1: 2025/02/20(木) 17:45:27.70
Yahoo!オリジナル記事
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a9ecbd43e2d01315188fdd8a0cec911a676055be
2/20(木) 12:42
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/yamaguchikenta/02107440/image-1740023593393.png

2月20日(日本時間)、アップルが廉価モデル「iPhone 16e」を発表した一方で、第3世代iPhone SEの販売が終了しています。

4.7インチのiPhoneとしては2014年のiPhone 6以降、約10年の歴史に幕を下ろすことになります。小型で安価なモデルを求めるユーザーはどこへ向かうのでしょうか。

■小型で安価なiPhoneの選択肢が消滅
第3世代のiPhone SEは2022年に発売され、後継モデルの登場が待ち望まれていたものの、今回発表されたiPhone 16eはiPhone 16の廉価版という位置付けになりました。

本体サイズと画面サイズの数字はiPhone 14と同じで、指紋認証のTouch IDではなく顔認証のFace IDを搭載するなど、サイズ感や使い勝手は大きく変わりそうです。

このiPhone 16eと入れ替わる形で、第3世代のiPhone SEや、iPhone 14の販売は終了。アップルのWebサイトから削除されています。

調査会社のCounterpoint Researchによれば、iPhone SEは日本以外にも米国のプリペイド市場で人気があったとのこと。しかしiPhoneの販売台数に占めるシェアは、2024年には1%に落ち込んでいたとしています。

欧州ではUSB-Cへの移行により先んじて販売が終了したこともあり、世界的に販売終了は妥当な判断といえそうですが、日本では根強い人気があっただけに、影響が懸念されます。

4.7インチのiPhone SEには、他のモデルでは代替できない特徴があります。横幅は67.3mmと、持ちやすいとされる70mm未満に収まっています。すでに販売が終了しているiPhone 13 miniと同様に、スマホをポケットに入れて持ち運ぶ男性にも好評でした。

重量は144グラムと軽いのも特徴です。iPhone 16eは167グラムで、比較的軽いiPhone 16よりさらに3グラム軽いとはいえ、iPhone SEに比べるとずっしりと重さを感じることになりそうです。

指紋認証のTouch IDも貴重な存在です。日本で需要の多いマスクをしたまま使える機能については、顔認証のFace IDも対応したとはいえ、指紋認証に慣れている人はまだまだいるでしょう。

ケースについては、iPhone 7以降の4.7インチモデルでは流用できるものが多いのも面白い点です。長い年月の中で実用性重視、見た目重視など多種多様なケースが作られ、流通していることも人気の理由になっていました。

価格面では、iPhone 16eは税込で9万9800円からとなり、これまでiPhone SEがカバーしていた6万円台というミッドレンジの価格帯はガラ空きになっています。

アップルの製品ラインナップからは消えたものの、こうした小型で安価なiPhoneのニーズがただちになくなるわけではありません。そのユーザーがどこへ向かうのか注目されます。

■中古や整備品市場が拡大か
iPhone SEの販売終了により、安価なAndroidスマホに目を向ける人もいるとは思われるものの、異なるプラットフォームへの移行にはさまざまなコストがかかります。

使い勝手の違いに加えて、iPhoneユーザーはアップルで購入した有料のアプリやサービス、iPhone同士でしか使えない機能に囲い込まれています。多少割高でも「どのiPhoneにするか」という視点で考える人が多いのではないでしょうか。

そこで注目されるのが中古や整備品の市場です。たとえば伊藤忠グループの「にこスマ」は、第2世代のiPhone SEが月間の販売数で14か月連続1位になったとしています。

またリファービッシュ品(整備品)を取り扱うフランス発の新興企業「バックマーケット」(Back Market)も日本展開を強化。小型モデルを好む日本独自のトレンドにより、多くの需要を見込んでいるといいます。

こうした中古業者にとって、携帯キャリアによる「1円スマホ」は鬱陶しい存在でした。iPhone SEの販売終了により、そうした安売りがなくなることも追い風になりそうです。


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Source: 理系にゅーす