そこで今回は食中毒を防ぐために、夏のお弁当に入れるのは避けたほうがよい食材やおかずについて、暮らしスタイリストとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんにお伺いしました。
半熟卵
卵には食中毒菌のひとつであるサルモネラ菌が付着していることがあります。サルモネラ菌は他の食中毒菌と比べて少量の菌でも発症することがわかっており、小さなお子さんや高齢者はとくに注意する必要があるといわれています。
サルモネラ菌は75℃で1分以上の加熱で死滅しますが、半熟の場合はまだ残っていることも。卵焼きやゆで卵、目玉焼きなどをお弁当に入れる場合は、中心までしっかりと加熱するようにしてください。
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レタス
お弁当のおかずの仕切りや彩りとして、レタスなどの生の葉物野菜がよく使われています。
食中毒菌は水分が多いと繁殖しやすくなります。お弁当箱の中の水分はできるだけ少なくするのが大切ですが、生野菜は水分が多い食材です。暑さや他のおかずに含まれる塩分などによって水分が出て、食中毒の原因になるだけでなく、お弁当を食べる頃にはしなびてしまい、味や見た目が悪くなることも。夏はレタスやきゅうりといった生野菜は避けたほうが安心です。
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炊き込みご飯・混ぜご飯
お弁当の食中毒対策には、加熱調理をしたもの、また濃いめの味つけのものがいいとされています。そのため、加熱調理されていたり、味つけもしっかりされている炊き込みご飯や混ぜご飯はお弁当に入れても問題ないと思われがちですが、実は白飯よりも傷みやすいので、注意が必要です。
炊き込みご飯や混ぜご飯は、具材が水分を多く含んでいたり、味つけの塩分で具材から水分が出やすかったりします。また、具材そのものに食中毒菌が付着していることもあるため、多くの具材を入れれば入れるほどそのリスクも高まります。
炒飯・焼きそば・パスタ
「チャーハン症候群」という言葉を聞いたことはありますか。海外のSNSを中心に話題になり、常温に放置した炒飯を食べたことによる食中毒で死亡した事例から生まれた言葉です。
このときの原因となったのがセレウス菌。ご飯や麺類といった穀物を使った食品で起こる食中毒の原因菌のひとつで、自然界に広く存在する菌のため、食材に付着するのを防ぐことは容易ではありません。繁殖に適した温度が25~35℃となり、夏の常温はとても危険。さらに、セレウス菌は芽胞という特殊な殻を作り、そうなると100℃で加熱しても死滅しません。職場などに電子レンジがあって、「食べるときに再加熱すれば大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、セレウス菌の芽胞には効果がありません…
*記事全文は以下ソースにてご覧ください
2024/07/27 サンキュ!
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=124925
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Source: 理系にゅーす